イェスパー・コール(コール&カンパニー代表)
第1部「世界経済 危機脱出への胎動」
- 現在は危機脱出へ向けて何合目くらいに位置するか?
- 8~9合目
- A①.の理由、背景は?
- 景気循環的な議論でいえば、在庫調整はほぼ進展した。アメリカにとどまらず世界のほとんどの地域で展開してきた金融政策、財政政策の効果は、4-6月期からはより目に見える形で表れるだろう。なぜ10合目でないかといえば、後は民間のディマンンド(需要)の回復を待つ段階だからだ。
別の言い方をすると、企業の成長のための投資がまだ見えない。欧州、米国いずれでもまだ見えていない。
- 経済危機克服後の世界経済のイメージは?
- 産業界の競争が激しくなる世界。産業再生の段階を過ぎて、いろいろな業界で買収するか、されるかという争いが激しくなるだろう。国境内にとどまらず、グローバルなアライアンスがますます本格化する。
第2部「問われるニッポンの戦略」
- 日本再生へのキーワードは?
- 野心。ニッポンだからできること。
- A①.の背景は?
- アニマルスピリットと言い換えてもいいかもしれない。産業界はもはやハードなリストラを怖がらない。国境をまたいだM&A(企業の買収・合併)も躊躇しない。会社の気持ち、意思はとても強くなっていると思う。
問題は政治だ。政策面で聞こえてくるのは増税と財政再建の話ばかり。成長機会を探るのではなく、国家戦略として守る話ばかりだ。企業のリーダーシップには楽観しているが、政治のリーダーシップには悲観的だ。