ビジネス・経済専門チャンネル 日経CNBC プロデューサーBLOG

「暁エクスプレス」アンカーの吉野菜穂子です。

e382ade383a3e38397e38381e383a3-1117e69a81さて最近「暁エクスプレス」の冒頭、
ニューヨーク市場の概況をお伝えする際
「税制改革の行方に関する不透明感」という
フレーズが良く出てくるかと思います。

現在アメリカは、大統領は共和党大統領、
上下両院ともに共和党が与党という状態です。
それなのに、何故「不透明」なのか?
法案がスムーズに可決されないのか?

それには税制改革実現までのプロセス、
そして主要産業や所得レベルが異なる
50の州を代表する議員にはそれぞれに背負うものが異なり、
意見が決して一枚岩ではないことが関係しています。

まず、トランプ政権も公約として掲げている「税制改革」ですが、
実現するまでのプロセスは簡単には下記のような流れになります。

下院案の可決(済)
  ↓
上院財政委員会で最終案決定(済)
  ↓
上院で可決
(感謝祭あけ~クリスマス休暇入り前が想定されています)
  ↓
上下両院協議会で修正協議
(※下院で可決された税制改革案と、上院財政委員会で採択された案には
  隔たりがあるため、税制改革案を一本化していく必要があります)
  ↓
両院協議会が新たな税制改革案で合意
  ↓
上下両院でそれぞれに再度採択


米上院は100議席。現在共和党52席 民主党46席 無所属2席で、
共和党は与党とはいえ、僅差での与党です。
従って、もしも上院の共和党議員が3人反対票を投じると、
上院共和党案は成立しないことになります。
(但し、上院民主党議員全員が同法案に反対することが前提)

そして既に現段階で、上院共和党議員のうち、
ウィスコンシン州選出のロン・ジョンソン氏が
既に改革案に対し反対を表明しています。
また、メーン州のスーザン・コリン氏や、
アリゾナ州のジェフ・フレイク氏、
テネシー州のボブ・コーカー氏も
改革案に対して懸念を表明しています。

今後の注目ポイントは
①上院で税制改革が可決されるか?
②可決された場合一本化協議の行方は?
③一本化での案がまとまった後の上下院の再議決で可決されるか?

ただこれ以外にも、大物共和党議員が改革案に対して疑問を呈したり
反対を表明するようなことがあれば、これも相場の材料となっていく
可能性があります。


暁エクスプレス」は、概況解説やニュースなどで税制改革だけでなく、
その日のニューヨーク市場で材料となったニュースを
お伝えしています。
また、現地のストラテジストやアナリストをはじめ、
金融関係の専門家たちがどう見ているのか?も
毎日日替わりで電話ゲストを迎えダイレクトな
見方を聞きます。

「暁エクスプレス」は5時59分~(再:6時59分)
※twitterでも番組内でお伝えしきれなかったニュースやゲスト情報を発信しています(@AkatsukiExpress)

171114blog1 朝エクスプレスアンカーの直居敦です。13日の朝エクスプレスでは、コムジェスト・アセットマネジメント日本代表の高橋庸介さんをゲストに迎え、「長期・厳選投資で勝つ!」というテーマでお聞きしました。コムジェストはフランスに本拠を置く運用会社。“クオリティ・グロース”銘柄に特化する独特の運用哲学、体制を持っています。

 5年、10年に渡って二けた成長できる会社を時間をかけて選びだし、長期運用することで超過リターンを得ます。これまで日本では、金融機関向けの私募投信や、一部の投資信託に組み込まれる格好でしか投資できませんでした。10月に「ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド」が販売開始となり、日本の個人投資家が簡単にアクセスできるようになりました。

 高橋さんの言葉で印象的だったのは例えば「株価は短期的にはいろいろな要因で動くけれど、長期で見れば企業の収益力、成長力に収れんする」ということ。日々の株価自体は様々な要因で上げ下げするわけですが、長い目で見れば、10%以上の成長を続けていける企業の株価は10%以上のパフォーマンスを見せるということです。

171114blog2  コムジェストでは世界に配置するファンドマネジャーが全員一致しないと、銘柄に投資しないというルールがあります。一人の“スターファンドマネジャー”の判断を頼り過ぎず、安定的にリターンを稼ぎ続けるためのチーム運用体制です。

 環境・社会・企業統治を重視するESG投資という言葉が、急速に広まりつつありますが、コムジェストではこうした考え方が世に広がる前から、当たり前のようにESG投資をしていたと言います。長期運用だけに、環境を損なったり、企業統治(ガバナンス)に問題があれば、運用成果そのものに響く恐れがあるからです。ESG投資は “ちょっといい投資”というレベルの話ではなく、長期投資の本質そのものに組み込まれている考え方なのです。

 10月に販売を開始した投信に日本株は含まれていませんが、グループ全体では約4億円を投資をしています。組み入れ上位銘柄は以下の通り。
① キーエンス
② ダイフク
③ ファナック
④ ファーストリテイリング
⑤ ポーラHD
171114blog3  投資先の中には、必ずしもディスクロージャーに積極的でないなど、ガバナンスなどの観点では優等生とは言えない企業もあります。高橋さんは「日本企業のガバナンスは改善し始めたところ。これから一段と良くなっていく可能性がある」とみています。海長期投資家の日本への資金も、じわじわと増えていくことが期待できるのではないでしょうか。

171030asa1「朝エクスプレス」アンカーの直居敦です。日経 平均株価は10月第4週(~27日)まで7週連続上昇。この間に約2100円上昇した。最近では2016年11月から12月にかけてのトランプラリーの7週連続に並んだわけだ。トランプラリーではこの間約2050円だから、値幅ではこれを上回るラリーになっている。さすがに目先は買い疲れ感から上げ一服となっておかしくないタイミングだが、国内投資家を中心に、この上昇相場で「買えていない感」は非常に強く、調整があっても大きくは下げにくい展開が続くのではないか。値幅調整よりは時間調整ということではないか。上昇相場の背景には、世界経済の堅調と金融緩和の継続(米欧ともに拙速で極端な利上げ引き締めはない)がある。ただ、トランプラリー時と比べてほとんど円安が進んでいない中での日本株高には日本独自の要因もあるだろう。その要因を短期、中期、長期と分けて考えてみた。

① (短期)“アベノミクス”継続=金融緩和路線の継続
171030asant日本にいると今一つ感じにくい面はあるが、日本の政治面での安定性は海外から見ると稀有なのだろう。10月22日投開票の衆院選で与党が圧勝した。選挙戦序盤は希望の党躍進による波乱の可能性があったが、野党分裂→自滅の可能性が濃厚になると、短期筋を中心とする海外勢の先物買いが圧倒的に優勢になった。主に流動性の高い日経平均先物を売り建てている向きの買い戻しが主導したとみられ、この間の動きは日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)の比率であるNT倍率に象徴的に表れている。このNT倍率、9月の第1~2週には12倍そこそこまで低下していたが、先週くらいから概ね12.4倍台で推移している。短期的な買戻しによる修正局面は、選挙戦とともにとりあえず一服ではないか。

② (中期)総選挙直後からの業績上方修正ラッシュ
171030asakomatsu 総選挙明け直後から企業の決算発表が本格化している。まだ前半戦だが、想定をやや上回る上方修正ラッシュと言っていいのではないか。30日はコマツ(6301)が上方修正を受けて年初来高値更新。信越化学工業は今回まだ通期業績見直しをしていないが、上期の順調な進捗を受けて今後の修正期待が高まり、上場来高値更新となった。円安が進んでいるわけでなないなかでの上方修正は世界経済の順調な拡大とともに、企業の「稼ぐ力」の向上をうかがわせる。株式相場が高値圏にあるだけに、決算を受けて一段高とはなりにくいかもしれないが、少なくても下がりにくい背景とはなりそうだ。今年末へ向けては来期業績への期待感も高まりそう。派手派手しくないとしても堅調な業績への期待が高まれば相応の株高もありそうだ。

③ (長期)“3段目のロケット”がもしあるとすると「デフレ脱却」
171030asa3私自身も今現在確信しているわけではないが、もし株価上昇の“3段目のロケット”があるとすると、「デフレ脱却」シナリオかもしれない。もしこれを織り込んでいくとすれば、来年以降、本格的な水準訂正につながる可能性もある。経営者の間でも強気な声が聞かれるようになってきた。

例えば先週の決算発表でマネックス・グループの松本大代表。フィンテック、ブロックチェーンを始めとする変化に大きなビジネスチャンスを感じているとして「第2の創業」を宣言した。第2四半期の決算発表にはそぐわないほどの高揚感を感じた。足元の業績がやや停滞感を強めていることへの危機感もあるのかもしれない。2年ぶりにマネックス証券の社長に復帰する。また「日経平均3万円への道」について今後、断続的に会見やコンテンツ提供をしていくという。

オンライン証券では日本で一番早く創業した松井証券の松井道夫社長には決算会見でこう尋ねてみた。「もし個人投資家が中長期的に動き出すとしたら何がきっかけになりそうか?」。
松井社長の答えは「インフレ」。ただし、経済成長が加速してというより、悪いインフレ(=スタグフレーション。雇用や賃金が減少する中で物価の上昇、通貨価値の下落)をイメージしているという。この場合の株高は、不安感からの株式熱狂という構図かもしれない。

日本の財政状況を鑑みれば、「よいインフレ」、「悪いインフレ」どちらもあり得るように思う。いずれにしても本格的水準訂正の際には、PERのみならず、PBR(株価純資産倍率)の修正があるだろう。東証1部のPBRは現在ざっくり1.3倍程度にとどまっているが、スパークス・アセットマネジメントの秋山史人チーフ・ストラテジストは「仮に先進国平均の2倍前後へ修正されたとしてもそれは決して“バブルとは違う」とみる”。

蛇足の印象論だが、どうも比較的シニア世代、バブル世代の方が強気な人が多いように感じる。20代、30代の市場関係者に優秀な方は沢山いるが、肌感覚でで「上がる日本株相場」というものを信じられないのではないのかもしれない。

暁エクスプレス」のプロデューサー兼アンカーの吉野菜穂子です。

e382ade383a3e38397e38381e383a3-blog110月25日は「クルマ産業主役交代!? きょうは丸ごとEVお宝銘柄」でした。
「暁エクスプレス」では、モーニングスターの
自動車アナリスト デービッド・ウィストンさんに
「テスラはバブルか?」と題してお話を聞きました。

とはいえこの日のテーマは<「お宝銘柄」の発掘>です。
1~5問目まではテスラやEVをはじめとする技術に関する質問でしたが、
最後にお聞きしました。「今後この分野での注目企業は?」

ウィストンさんの答えは、新たな銘柄を見つけるための「考え方」を含め
非常に面白く示唆に富むものでした。暇な時間にも出来る「発想の転換」
「連想ゲーム」「頭の体操」です。

例えば<自動運転がさらに進化するため>には、
・レーダーや安全機器装置技術を持つ企業
・自動車間コミュニケーションに関する技術を持つ企業
というのは思いつきそうです。

「自動運転技術が発達した世の中はどうなる?と想像すると、
銘柄はさらに広がるよ」
というのがウィストンさんの提案です。

★自動運転技術が当たり前になると・・・
・運転手が暇になる→スマホでネットショッピング(=eコマース関連銘柄)
・運転手が暇になる→スマホで検索する(=検索エンジン関連銘柄)
・運転手が暇になる→移動中ネット動画や映画を観るようになる
 (=メディア関連銘柄)
・運転手が不要になる→車でバーに行ける(もしくはお酒を飲んでも車に乗れる!?)
 →飲酒する人が増える(=酒造メーカー)

すべては、まだ「かもしれない」ですが、
なかなか、想像力が掻き立てられ面白いですよね。

・運転手が暇になる→スマホでネットショッピングするようになる
 →決済に使うクレジットカード会社やデジタル決済企業など…はどうでしょう?

もしかすると、運転手がハンドルを握らないでも良いレベルの「自動運転」が
広がるまでは、

・車内にいながら「声(音声)」でショッピングができるようになる
  →帰宅するのに合わせて温かい夕飯や食料品が届いてほしい
  (=デリバリー宅配を手掛ける企業やネットスーパー関連銘柄)

職業柄株式投資はNGですが、
昔から一人連想ゲームや一人しりとりが好きだった私には、
ウィストンさんが提案される「お宝銘柄探し」はなかなか
楽しいものだな・・・と思いました。

皆さんも、お暇なときには「お宝銘柄探し一人連想ゲーム」はいかがですか?
ユニークな発想と連想のその先に自分だけの「お宝銘柄」が
見つかるかもしれません。

「暁エクスプレス」の電話インタビューは日経チャンネルマーケッツ
VOD配信しています。見逃した方は是非、そちらでご覧ください。


暁エクスプレス
放送:毎週 火曜~金曜 4:59〜5:30
再放送:毎週 火曜~金曜 6:59〜7:30

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番組内でお伝えできなかった決算情報などを
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171004-asa 10月4日(水)は証券投資の日。日経CNBCでは丸ごとマル秘投資術、と題して、朝から夜まで様々なスタイルの投資家に登場してもらい、その投資術の一端を学ぼう、という企画を展開中です。


171004-asa2 スペシャル企画に合わせて、視聴者のみなさんにご協力いただき、毎月の個人投資家サーベイも実施しました。定例の相場観では、3カ月後の日経平均株価に対する見方(「高い」-「低い」)のDIが33.最高だった前回の25からさらに強気に傾きました。また円安派も前回の13.7から31.5と急増。年末に向けては米FRBの利上げの思惑が高まっているようです。日経平均株価は連日の年初来高値更新で、2015年高値の2万868円も視野に入る動き。ある種のピークなのか、まだまだ上値余地があるのか。目が離せない展開が続きます。このほか、みなさんの投資歴や投資対象もお聞きしています。結果についてはサーベイの結果をご覧いただければと思います。

171004-asa3 さて、丸ごとマル秘投資術の番組。「朝エクスプレス」の朝いちばんには証券界のゆるきゃら「とうしくん」が登場。ゆるきゃらグランプリ(企業部門)で104位を目指すというそのゆるさに感動です!


171004-asa4 その後、優待名人こと桐谷広人さんが生出演。「心の安寧」をキーワードに、桐谷さんが優待重視、配当重視の投資スタイルに至った道のりを聞きました。しかし保有銘柄全部で約900。うち優待のある銘柄が約800ということで、優待を使い切るために大変忙しく走り回っている様子。「安寧は?」とも思いますが、桐谷さんご自身はいつもとても楽しそうです。

171004-asa5 「昼エクスプレス」ではBコミ(坂本慎太郎)さんのトレード現場に岡村友哉アンカーが突撃取材&リポート。板読み投資術などをリアルにお話しいただきました。

 この後、「ラップトゥデイ」では清川コメンテーターがみなさんからいただいた質問にお答えします。「夜エクスプレス」では直居が「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」という投資家の集まりに潜入リポートします。毎月1回、集まっては投信やETFなどを“コツコツ”投資している人たちの情報交換の場になっています。

 いろいろな投資スタイル、参考になるのでは!
 

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