第1弾《前編》
2018/9/3 公開
「失敗を修正し続ける。これがたったひとつの成功の秘訣」
FXトレーダー・福寄儀寛さんインタビュー
インタビュアー:内田まさみ
「新しいスポーツ」として世界が注目している「eスポーツ」。米国では、国が正式にプロゲーマーをスポーツ選手と認めているほど人気が高まっているそうです。 そのeスポーツがきっかけとなり、FXで億を稼ぐようになったのが、今回インタビューした福寄儀寛さんです。 福寄さんは、東大卒の理論派トレーダーとしてFX取引で利益を得るだけでなく、IT企業の経営者や上場企業のコンサルタントとしても成功。 寝る時間もないほどの多忙な毎日の中で、どのようにトレードし、どのように利益を上げているのでしょうか。その秘密に迫ります。
福寄 儀寛
2002年東京大学法学部卒業。在学中1999年よりFX投資を始め、現在も国内有数の大口個人投資家としてトレーダーとしては現役。
一方で個人投資家の投資環境改善と技術啓蒙のための講演活動にも従事しており、日本国内の様々な金融事業の発展に取引プラットフォーム開発や情報サイト提供という形で貢献。

2007年以降サイバーエージェントFXの取引インターフェース、情報配信責任者として貢献した後、フォーランドフォレックス社(その後のFXCM社)における事業設計や、 国内金融アプリケーション開発のリーディングカンパニーであるモバイルインターネットテクノロジー社での新規事業開発に従事。

2015年には上場企業の運営する国内初のビットコイン事業として「J-Bits」をJトラストフィンテックにて創立。同時に、国内最大規模の仮想通貨情報サイト「コインポータル」も運営。

2017年3月に全ての投資サービス事業運営から身を引き、純粋な投資家活動を再開。

1998年の外為法変更後の最も原始的な国内FX市況から現在に至るまで、国内外の投資プラットフォームに精通する識者として幅広く情報配信にも寄与する。
オンラインゲームの「eスポーツ」から、FXへ
 「大学時代、ゲームにずいぶん夢中になりました。
eスポーツはオンラインで戦うのですが、当時、日本国内では全く知られておらず、対戦相手もタッグを組む仲間も海外にいる外国人ばかり。
実は僕、世界3位になったことがあるんですよ(笑)。で、その仲間のひとりとチャットで話をしていて、彼の仕事が為替ディーラーだということ知りました。

 当時の僕は、為替のこともディーラーという仕事のこともまるで知りませんでしたが、ゲームがすごく上手い彼から『君はきっと為替の取引に向いているよ』と言われて、FXに興味がわいてきました」と、FXを始めた理由を話します。

 福寄さんがFXを知り、調べ始めた1990年代後半といえば、外為法(外国為替及び外国貿易法)が改正され、日本でもようやく一般企業や個人が為替取引できるようになった頃です。

 しかし、当時はインターネット業界も創成期でもあり、現在のようにパソコンでチャート分析し、気軽に取引するという環境は整っておらず、しかも手数料は高く、取引も「買い」しかできないという時代でした。

 福寄さんもやむを得ず、「海外に口座を作ってFXを始めました。まず、取引コストが全く違いましたから。性に合っていたのか、ゲーム仲間が言った通り、始めてすぐに夢中になりましたね。

 戦略や撤退方法などを考えて実践するのがゲームに似ていたこともありますが、勝気な性格も功を奏したと思います」。
 今や国内のFX取引口座数は300万口座を優に超えており、取引を取り巻く環境はここ20年で劇的に進化してきたのです。
テクニカルは自分の相性のいいモノで
 さて、FXを始めて約20年で、数十億円の利益をたたき出した福寄さんですが、もちろん最初から上手く取引できたわけではありません。

 成功トレードと失敗トレードを繰り返しながら3年ほどたった頃から、ようやく自分の得意な勝ち方や苦手なパターンが見えてきたそうです。
「自分の取引パターンがわかってからは、資金が順調に増え始めました。FX取引は、レバレッジをかけることで資金を効率的に運用することができます。

 ここが株式取引と違うところですね。経験を積んだからといって失敗をしなくなったわけではないんです。FXには“絶対に勝てる方法”はありませんから。
今でも大きな失敗をすることもありますが、それを上回る利益を出しながら、今でも毎年、資金を増やすことができています」。

では、福寄さんはいったいどのように取引しているのでしょうか。
 「まず、テクニカル指標はボリンジャーバンドとMACD、ストキャスティクス、RCI、ADXを見ています。
トレンド系のテクニカル指標で方向感を把握した上で、次はオシレーター系でエントリーのタイミングを探るんです。同じオシレーター系であってもシグナルが出るスピードには違いがあるんですね。

 例えば、ストキャスティクスは早い一方で、MACDは遅いとか。この遅い指標でも買いのシグナルが出れば、ダマシ(テクニカル分析で売買シグナルが出たものの、 相場はそのシグナル通りにならずに逆方向に動いていくこと)に引っ掛かる確率が低く、利益を得られる確率が高くなるはずです。

 だから、シグナルの出るスピードが早いものからチェックしていって、遅いものでもシグナルが出た時がエントリーのタイミング。
もちろん、少しずつ打診的なポジションを積み上げていくので、ずっと待ち続けているわけではありませんが、テクニカルに徐々に背中を押してもらう感じですね」。
なるほど、福寄さんのFX口座をのぞかせていただくと、ずらりとポジションが並んでいて、状況の変化に伴って積み上げられてきたのがわかります。

 ただ、テクニカル指標って本当にたくさんあってどれを使うか悩んでいるトレーダーも多くいます。

福寄さんは、「テクニカルは相性がありますから、自分の好きなものでいいと思います。
でも、そのテクニカルが持つ意味合いや癖などをしっかりと理解して、トレードの精度を高める努力をする必要がありますね」と、アドバイスをくれました。

内田 まさみ
(うちだ まさみ)
1998年にラジオNIKKEIへ入社。『経済情報ネットワーク』、『東京株式実況中継』等の株式情報番組を担当し、その後はフリーに転身。
現在はラジオNIKKEIや日経CNBCの番組パーソナリティを務めるほか、ライターとして複数のメディアに記事を執筆するなど、多方面で活躍中。
2017年11月には、初の著書となる『FX億トレ! 7人の勝ち組トレーダーが考え方と手法を大公開』を刊行した。
【現在出演中の番組】
・ザ・マネー 15:10-16:00 (毎週月曜日担当)
・投資戦略ラジオ きらめきの発想 毎週火曜日14:30-15:00
・トレードパーティー♪  毎週水曜日 16:00-16:30
・ザ☆スマートトレーダーPLUS 毎週木曜日16:00-16:30
・夜トレ 21:30-22:30 (隔週金曜日担当)
(いずれもラジオNIKKEIで放送中)
・夜エクスプレス 21:00-22:40 毎週木曜日(日経CNBC)

【現在連載中の雑誌等】
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・All About FX担当ガイド
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