第1弾《後編》
2018/9/30 公開
「失敗を修正し続ける。これがたったひとつの成功の秘訣」
FXトレーダー・福寄儀寛さんインタビュー
インタビュアー:内田まさみ
「新しいスポーツ」として世界が注目している「eスポーツ」。米国では、国が正式にプロゲーマーをスポーツ選手と認めているほど人気が高まっているそうです。 そのeスポーツがきっかけとなり、FXで億を稼ぐようになったのが、今回インタビューした福寄儀寛さんです。 福寄さんは、東大卒の理論派トレーダーとしてFX取引で利益を得るだけでなく、IT企業の経営者や上場企業のコンサルタントとしても成功。 寝る時間もないほどの多忙な毎日の中で、どのようにトレードし、どのように利益を上げているのでしょうか。その秘密に迫ります。
福寄 儀寛
2002年東京大学法学部卒業。在学中1999年よりFX投資を始め、現在も国内有数の大口個人投資家としてトレーダーとしては現役。
一方で個人投資家の投資環境改善と技術啓蒙のための講演活動にも従事しており、日本国内の様々な金融事業の発展に取引プラットフォーム開発や情報サイト提供という形で貢献。

2007年以降サイバーエージェントFXの取引インターフェース、情報配信責任者として貢献した後、フォーランドフォレックス社(その後のFXCM社)における事業設計や、 国内金融アプリケーション開発のリーディングカンパニーであるモバイルインターネットテクノロジー社での新規事業開発に従事。

2015年には上場企業の運営する国内初のビットコイン事業として「J-Bits」をJトラストフィンテックにて創立。同時に、国内最大規模の仮想通貨情報サイト「コインポータル」も運営。

2017年3月に全ての投資サービス事業運営から身を引き、純粋な投資家活動を再開。

1998年の外為法変更後の最も原始的な国内FX市況から現在に至るまで、国内外の投資プラットフォームに精通する識者として幅広く情報配信にも寄与する。
絶対に勝てる方法はない!自分の負け方をひたすら矯正するだけ
福寄さんは「FXで一番大切なのは、“勝ち方”ではなくて、“負け方”です」とも話します。

 「実は、トレードでしてしまう失敗はいつも一緒です。僕だけではなく、多くのトレーダーが『この場面、前にもあったな』と感じているのではないでしょうか。

 例えば、目の前の数千円をケチって損切りしないでいると、損はどんどん膨らんでいって、その結果、もっと大きな痛手を負ってしまうんです。

 もちろん損切りせずに助かることもままありますが、その“切らずに助かった”を何度か繰り返していると、本当に切るべきところで損切ることができず、 FXから撤退しなくてはならなくなるほどの大きな痛手を負ってしまします。僕はこれまでそういう人たちをたくさん見てきましたから」。
 確かに、人は失敗を繰り返す生きものです。自分を厳しく律せなければなかなかその失敗を未然に防ぐことはできませんし、自分自身を変えることはできません。

 「なにしろ僕はFX歴が20年もありますから(笑)、一年間だとたった数回の経験も、20年やっていると何千回、何万回も同じパターンを繰り返して、 同じような場面に遭遇していることになります。それだけ経験すれば、失敗の気配を自然に感じとれるようになり、自分は“このパターンなったらダメだ”ということを肌で理解できています。
これが、生き残ってきた僕の最大の武器だと思います。

 だから、“損した金額や得た利益額、またはPips”ではなく、“このパターンになったらトレードをやめる”と決めて、ポジションを手仕舞うことにしています。
 ただし、経験が少ないと、この“取引をリセットするメンタルや技術”も未熟ですから、短くても三年間は相場と対峙してほしいと思っています。

 石の上にも三年ではないですが、三年続けることである程度の経験を積むことができますし、なにより自分自身の強さも弱さも理解することができますから」。

 相場で負けてしまうのは、相場の地合いや情報不足など外部的な要因だけではなく、自分の問題。自分の中に失敗を回避するだけのセンサーが働いていなかったからなのです。
そのセンサーを育てるための三年間は、成功するための大切な学びの期間になりそうです。

では、どうしたらそのセンサーを働かすことができるのでしょうか。
 「レンジの時に取引するのか、トレンドが発生している時にやるのか。ドル円なのかユーロドルなのかなど、100人いたら100通りのトレード方法があるし、 100通りのリスクの取り方、100通りの負け方があります。ただ、やり方をころころ変えていると、自分の何が悪かったのかを理解することができないんです。

 だから、徹底的に同じ方法を試してみて、負けをひたすら矯正し、最適化していく。

 FX取引はほぼ24時間取引することができますから、大きな痛手を被らなければ、勝つチャンスはたくさんあると思います」と、取引のコツも教えてくれました。
自分の根っこであり、今の自分を形作っているのがFX
さて、福寄さんは、FXで成功するだけでなく、IT企業の経営者として、また、上場企業数社のコンサルタントとしても活躍しています。

 「幼いころからスポーツも得意でしたし、勉強でも負けたことがありませんでした。失敗する人の気持ちがわからなくて、今から思えばすごく嫌なヤツだったと思います。

 でも、ゲームやFXを通じて数えきれないほどの挫折感を味わい、たくさんの失敗と向き合ったことで、自分自身を冷静に俯瞰できるようになりました。
 だから、今の僕を形づくっているのは、間違いなくFXですね。FXから学んだ失敗の活かし方などは、ビジネスにも活かされていると感じています。

 トレードも仕事も、失敗をそのまま引きずっていてはいい結果を得ることはできません。一度リセットして、新たな気持ちで臨めば、もっといい結果を出すことができるのです。
それは、負のスパイラルを断ち切ることで、心に余裕が生まれるから。僕は、FXでその心の余裕と、お金を気にしない生活を手に入れることができました。

  FXのおかげでやりたい仕事に打ち込み、好きな人たちとの時間も楽しめる。そのFXの魅力を多くの人に知っていただき、人生の余裕になってくれるお金を得てほしいと思っています。

 ぜひ、相場と向き合い、諦めることなく多くの経験を積み重ねて、長くトレードを続けてほしいですね」。

 FXで継続的に利益を出し続けるのは、とても難しいことです。しかし、決して不可能なことではなく、真剣に取り組むことで、徐々に自分の中にその勝つための力が養われていくのですね。
内田 まさみ
(うちだ まさみ)
1998年にラジオNIKKEIへ入社。『経済情報ネットワーク』、『東京株式実況中継』等の株式情報番組を担当し、その後はフリーに転身。
現在はラジオNIKKEIや日経CNBCの番組パーソナリティを務めるほか、ライターとして複数のメディアに記事を執筆するなど、多方面で活躍中。
2017年11月には、初の著書となる『FX億トレ! 7人の勝ち組トレーダーが考え方と手法を大公開』を刊行した。
【現在出演中の番組】
・ザ・マネー 15:10-16:00 (毎週月曜日担当)
・投資戦略ラジオ きらめきの発想 毎週火曜日14:30-15:00
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(いずれもラジオNIKKEIで放送中)
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