開催日時

2022年9月28日(水)12時30分~14時00分

開催場所

日本経済新聞本社(東京・大手町)およびオンラインによるハイブリッド開催

審議会委員

委員長

関根政美(慶応義塾大学名誉教授)

副委員長

西岡幸一(ジャーナリスト)

委員

小川正人(スカパーJSAT取締役執行役員専務)、音好宏(上智大学教授)、佐々木かをり(イー・ウーマン社長)、嶋田創(イッツ・コミュニケーションズ社長)、美和晃(電通メディアイノベーションラボ研究主幹)(五十音順)

審議の主な内容

【委員】
アナリストや専門家に女性を半数起用して欲しい旨をこれまで何年も申し上げてきたが、今回は、今までより多く採用されている印象を受けた。「女性でコメントできる専門家がいない」という回答を過去にはいただいていたが、そうではないということも実証されたと思う。今後は「なるべく女性にする」ではなく、現局全体で、あるいは、番組ごとに在の男女比、年齢比などのデータを記録すると同時に目標数値を決めて採用をしていただきたい。可視化されることで、明らかに以前との違いが分かり、今後、どう努力すればいいかも見えてくる。また、本社とスタジオの統合によりお互いが近くなり、臨機応変にできるようになったのはメリットだと思う。一方で、どの番組も色合いが全体的に白、青しか使われていない。番組ごとに変わった感じがしないし長時間見ているとメリハリがない。衣装も画面に沈んでいる。服装、小道具、背景、照明などで色合いを工夫し、色による視聴者へのコミュニケーションについても研究活用して欲しいと思う。

【委員】
米国のCNBCの番組と、日経CNBCでは、服装やジェスチャーが違う。米国はジェスチャーが大きく、服装も派手で前に出てくるイメージだが、日経CNBCは動きが小さく、色も単調である。アイデンティティーが違うということなのか。動きが少なすぎるように感じる。

【委員】
大画面の横に立って解説するのは、動きがあって良い。気になったのは、アナリストらとキャスターの間にモニターがあり、アナリスト、モニターと画面が切り替わるところだ。アナリストがモニターのグラフを説明している時に、グラフを見たいと思ってもアナリストを映していたり、モニターを映しているときにアナリストがジェスチャーを付けて解説したりしている。その手が、グラフを写しているモニターの端に入り込んでいたりする。切り替えのガイドラインがどうなっているのか気になった。グラフが単純か、複雑かにもよるが、複雑な内容ならばカメラで寄って(大写しにして)ほしい。

【委員】
番組審議会での意見を番組に反映していただき、有り難いと感じている。近年、30歳代~40歳代の投資への関心が高まり、確定拠出年金などでもこうした世代の利用が多いと聞いている。「タイパ」という言葉があるが、若い人の視聴姿勢が変わってきた。こうした状況で、新たな視聴者をどう取り込むのかという観点から、短い時間で分かりやすく伝えるには、ゲストのコメントと画面がうまく連動していない点が気になった。関心をひき付け、瞬時に分かるように、文字スーパーの作り方や、画面でスポットを当てるなど、手間を掛けずに工夫する余地がある。分かりにくいのはタブレットで視聴しているからだというのは通用しない。タブレットで見てどうなのかを検討してほしい。また、SNSの活用を検討しているということだが、SNSに振り回されないようにするには、それなりの準備が必要だ。お客様の情報や行動変容のデータをAIで分析し、効率的なセールスを行うなど、データを活用すれば、より良い試みになるだろう。

【委員】
今回の資料映像を見て、長く審議会に参加してきたが、今までと違う印象を受けた。過渡期なのかもしれないが、以前は視聴者の年齢を考慮して、エクスプレス(生放送)以外は文化系の重厚な情報が多かった。今は、少し軽めのショートな情報が増えた。それが今の日経CNBCが想定する視聴者に合っているのか気になった。また、他の委員の指摘と重なるが、テレビ受像機よりも小さいタブレットで見ることを意識しているのかも気になった。服装については、若い人をターゲットにするなら、衣装を含め、シーンごとの処理はより大事になってくる。

【委員】
タブレットでの視聴という路線で取り組んだのが「四半期展望」のウェブ配信だろうが、視聴者とインタラクティブに質疑をしながら展開するのは斬新かつニューエントリー層を取り込むうえでも、意義のある取り組みと言えそうだ。前回の審議会でも申し上げたが、コロナで直接対面ができなくなるなか、オンラインのイベントが増えた。集まってくる人のコミュニティを可視化できるようになり、イベント等を開催して、コンテンツ提供者、提供者(スポンサー)、視聴者のコミュニティを作れる時代だ。演出面では、ニュースのヘッドラインの読み上げで、どれを読んでいるのか分かりにくい。表示についてより工夫ができるはずだ。

【委員】
これまでの委員会の提言を受け入れ、視聴者に見やすく分かりやすく好印象をもたれるように番組づくりを工夫している。まだ余地はあるが、何年か前と比べれば、格段とは言わないが、進歩しているというのが最初の印象だ。映像を見て違和感があるのは、キャスターとコメンテーターのやりとりがなれ合いで緊張感がない、カジュアルすぎることだ。コメンテーターから引き出してやるぞというスタンスが見えるような姿勢がいい。また、すぐに答えを提供するという作りになっている。長尺というか、通り一遍ではなく、じっくりと考えた番組を日経CNBCにはやってほしい。人を紹介する際、「カリスマ」「超人気」など誇張がある。手綱を締めて、客観的にやるべきだ。カリスマで信者がいるとかの言い方は、もう少し考える余地がある。

参考映像

World Watch(朝エクスプレス、昼エクスプレス)
業界分析 人気アナリストに聞く(昼エクスプレス)
提供番組「週刊トレーダーズ・アイ」
特別番組「日経スペシャル 東証再編 日本株は買いか?」
東京市場振り返りと展望(昼エクスプレス)
特別番組「日経CNBC 四半期展望 第8弾 どうなる?年後半のマーケット」