サイエンスやテクノロジーに関わる新しい動向や注目の研究を「深く・わかりやすく・面白く」伝える30分の科学ドキュメンタリーです。
番組名の“X”は、私たちが取り組むテーマの広がりを表す“変数X”。宇宙、地球、都市、生命科学、脳科学、メディア、エンジニアリングなど幅広い領域から、暮らしや社会に変革をもたらすかもしれないX、常識や固定観念を覆すX、日本が世界に誇るXを毎回取り上げそのエッセンスに鋭く迫ります。
サイエンスやテクノロジーに関わる新しい動向や注目の研究を「深く・わかりやすく・面白く」伝える30分の科学ドキュメンタリーです。
番組名の“X”は、私たちが取り組むテーマの広がりを表す“変数X”。宇宙、地球、都市、生命科学、脳科学、メディア、エンジニアリングなど幅広い領域から、暮らしや社会に変革をもたらすかもしれないX、常識や固定観念を覆すX、日本が世界に誇るXを毎回取り上げそのエッセンスに鋭く迫ります。
12/9(土)19:00~19:30、12/10(日)17:00~17:30、12/11(月)20:30~21:00、12/12(火)11:40~12:10、12/13(水)18:30~19:00
博物館に並ぶたくさんの動物標本。間近に、そしてさまざまな角度から観察することができるこの“標本”は決してただの見せ物ではなく、科学研究において欠かすことのできない貴重な研究資料だ。 この“標本”は一体どこから集まり、どのようにして作成されているのだろうか?また太古の昔に絶滅した恐竜の化石標本では世界で初めて“喉の骨の化石”が発掘され、その“本当の声”を辿る手がかりがつかめた。そして私たち人間の骨にはDNAにも言葉にも残されない一人一人の違った“生き様”が刻まれているという。さらにこの骨の中に隠されてきた長年の謎が、新しく開発された骨組織透明化技術によって解き明かされようとしている。 骨は何を語るのか?骨の声に耳を傾けてみた。
12/2(土)19:00~19:30、12/3(日)17:00~17:30、12/4(月)20:30~21:00、12/5(火)11:40~12:10、12/6(水)18:30~19:00
鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強度も持つ新素材「セルロースナノファイバー」が注目されている。 この素材は、植物である“木”を原料として作られる。日本の国土の約7割を占める豊富な森林資源を活用できる可能性があり、日本の林業の活性化にもつながると期待されている。 その画期的な製法は日本で開発され、現在、様々な応用研究が進行している。 昨年、日本の製紙メーカーが世界最大規模のセルロースナノファイバー生産設備を完成させ、産業界の取り組みも一気に加速。セルロースナノファイバーを使った製品も誕生し始めている。 今、その研究現場ではどのような取り組みが進められているのか? 日本発の先端技術、セルロースナノファイバーの最新研究に迫る。
11/25(土)19:00~19:30、11/26(日)17:00~17:30、11/27(月)20:30~21:00、11/28(火)11:40~12:10、11/29(水)18:30~19:00
お湯を沸かす給湯器や食べ物を冷やす冷蔵庫は、今や私たちの暮らしに欠かせないアイテムだ。私たちは、日常のあらゆる場面で「熱」を巧みに操り、生活に役立てている。 しかしその一方で、例えば電子機器などが動くことで発生する熱は、正常な動作を妨げる邪魔な存在ともいえる。より社会が高度に発達するほど熱のコントロールがますます重要となっているのだ。また、省エネの取り組みが進められる昨今においては、さまざまなエネルギーから生み出される熱をより有効に利用することも求められている。 これからの社会での熱の利用はどのように変わっていくのだろうか?熱をより高度に制御し、有効利用しようという研究に迫る。
11/18(土)19:00~19:30、11/19(日)17:00~17:30、11/20(月)20:30~21:00、11/21(火)11:40~12:10、11/22(水)18:30~19:00、11/23(祝・木)16:30~17:00
いま世界中から注目を集めている「盆栽」。日本独自の文化である盆栽のことを私達はどれだけ知っているのだろうか? 盆栽はいつ頃から日本の文化となったのか?盆栽の魅力的なフォルムはどのようにして作られるのか?盆栽の歴史や植物の特性を利用した育て方など、盆栽の魅力を引き立たせている秘訣を探りながら、これまで知られていなかった植物のメカニズムに迫る。
11/11(土)19:00~19:30、11/12(日)17:00~17:30、11/13(月)20:30~21:00、11/14(火)11:40~12:10、11/15(水)18:30~19:00
物と物をくっつける接着剤。その歴史は古い。 旧約聖書に登場する“ノアの方舟”は、防水効果を得るため「船の内側と外側に瀝青(レキセイ)を塗る」という神の指示によって建造されたという。瀝青(レキセイ)とは、アスファルトの事で、紀元前4000年頃の古代メソポタミア文明では、接着剤として既に利用されており、接着剤の元祖にあたる。そして現代。飛行機から自動車、自宅の引き出しの中まで、接着剤は今も人類には欠かせないものとして存在し続けている。 しかし、接着剤がどのようにモノとモノをくっつけているのか?といったメカニズムは、実はいまもって科学的に解明されていない。そんな中、世界で初めて、電子顕微鏡を用いて接着剤が剥がれる瞬間が撮影され、接着のメカニズムの解明に進展があった。また国内の研究機関では、新たな接着剤の研究が進展しており、世界中の注目を集めているという。 謎多き接着のメカニズムと、最先端の接着剤研究に迫る。
11/4(土)19:00~19:30、11/5(日)17:00~17:30、11/6(月)20:30~21:00、11/7(火)11:40~12:10、20:30~21:00、11/8(水)18:30~19:00
「人工知能に美意識は芽生えるのか」をテーマに掲げた人工知能美学芸術展が沖縄科学技術大学院大学で開かれた。展示は現代のメディアアートにとどまらず、20世紀以降の芸術、音楽、文学、思想に加え、最先端のAI研究成果など多岐にわたる内容が特徴だ。AIは今後、自律的に芸術を創造し始める可能性があるのか? 既にある「人間がAIを使って制作した芸術」ではなく、「AIみずからが創造した芸術」が今後現れるとしたら、どのような形で、人間の芸術とどう異なるのか? AI美学芸術が問う「人間とは何か」に迫る。
10/28(土)19:00~19:30、10/29(日)17:00~17:30、10/30(月)20:30~21:00、10/31(火)11:40~12:10、20:30~21:00、11/1(水)18:30~19:00
この世界の謎を解き明かし、さらに暮らしをより快適にするために人類が積み上げてきた『科学』。現代の情報化社会においては研究論文や成果だけでなく、あらゆる科学情報が世界中を行き交っており、そうした科学情報の中継地点ともいえるのが『Lab BRAINS(ラボ ブレインズ)』というWEBサイトだ。ここには科学研究者に向けた記事だけでなく、一般向けやこども向けの記事などさまざまな科学情報を発信している。今回のガリレオXではこのWEBサイトに着目し、掲載されている記事の中から特に気になる科学トピックをピックアップして取材。未来を紡ぐ最先端科学の一端にフォーカスする。
10/21(土)19:00~19:30、10/22(日)17:00~17:30、10/23(月)20:30~21:00、10/24(火)11:40~12:10、20:30~21:00、10/25(水)18:30~19:00
熊本県に日本のチンパンジーの15%が暮らす場所がある。京都大学野生動物研究センターの付属施設である熊本サンクチュアリだ。この施設では類人猿たちの行動を探る研究が続けられている。この研究分野で40年近くもの間解決していない難題がある。それは「類人猿は他人の心を理解できるのか」という問いだ。この難題に挑んだ熊本サンクチュアリの研究者、狩野文浩さんは新たな実験技術であるアイトラッカーという装置で様々な実験を開始した。 はたして類人猿は他人の心を理解できるのか?心をさぐる研究の最前線に迫った。
10/14(土)19:00~19:30、10/15(日)17:00~17:30、10/16(月)20:30~21:00、10/17(火)11:40~12:10、20:30~21:00、10/18(水)18:30~19:00
土用の丑の日が近づくと、食べたくなるのがウナギだ。ところが今、ウナギの減少が懸念されている。ニホンウナギはすでに絶滅危惧種に指定され、日本の食文化でもあるウナギの未来が危ぶまれている。 その問題を解決する技術が、2010年に達成されたウナギの完全養殖だ。しかし、現在になっても人工ウナギは私たちの食卓へ登場していない。研究者たちは、完全養殖技術を実用化するための挑戦を続けている。 はたして完全養殖はどのように達成されたのか?そして実用化には、どんな課題があるのか?ウナギの未来を守るための研究に迫る。
10/7(土)19:00~19:30、10/8(日)17:00~17:30、10/9(祝・月)15:30~16:00、10/10(火)11:40~12:10、20:30~21:00、10/11(水)18:30~19:00
硬く頑丈な材質で作られ、力強く精密な動きが求められてきたロボット。そこに「やわらかさ」という概念を加えた「ソフトロボティクス」という新しい技術分野が注目を集めている。それは、文字通り「やわらかいロボット」のことであり、さまざまな場面で「ほどよい加減」で柔軟に対応することができる。 従来のロボットには困難だったことを克服する、新たな可能性を秘めたソフトロボティクスの開発現場に迫る。
9/30(土)19:00~19:30、10/1(日)17:00~17:30、10/2(月)20:30~21:00、10/3(火)11:40~12:10、10/4(水)18:30~19:00
自己組織化と呼ばれる現象がある。分子などが外部からの制御や指示なしに自然に集まり、より複雑な形態や高度な構造を作り出す、物理的あるいは化学的なプロセスのことだ。たとえば台風を生みだすのは、地球の大気の流れの自己組織化であるし、雪の結晶も大気中の塵を核に自己組織化される。無生物だけの話ではない。無秩序から秩序が生まれる生命現象、例えば生物の体組織や、巣などの構造物、さらには生物の分業のような社会的行動にも、自己組織化が関係すると目されているのだ。植物の葉の葉脈、DNAの二重らせん構造、昆虫の完全変態、アリの組織的な分業、ミツバチの巣のハニカム構造など具体例は枚挙にいとまがない。自己組織化を将来的には再生医療に役立てる構想や、超分子化学によって制御するナノ建築学の試みも始まっている。見えない所で、私たちの世界にあまねく起きている「自己組織化」の面白さを知り、可能性を探求する。
9/23(土)19:00~19:30、9/24(日)17:00~17:30、9/25(月)20:30~21:00、9/26(火)11:40~12:10、9/27(水)18:30~19:00
2018年の干支は「戌」。イヌは太古の昔からヒトと共生を始め、日本では縄文時代からパートナーとして互いに助け合いながら生活していたことが分かっている。つまり日常生活や歴史的背景を見ても、ヒトにとって最も身近な動物は「イヌ」といえる。 しかしイヌのことを私達は本当に知っているのだろうか?なぜイヌはヒトになつくのか?なぜヒトはイヌが好きなのか? 考古学、遺伝学、動物行動学などのイヌに関する最先端の研究に迫ることで、知られざるヒトとイヌの関係を紐解いていく。
9/16(土)19:00~19:30、9/17(日)17:00~17:30、9/19(火)11:40~12:10、9/20(水)18:30~19:00
“水平リーベ僕の船……”子供の頃に授業で習った元素の覚え歌。その12番目に登場するのが「マグネシウム」だ。マグネシウムは数ある金属元素の中でも“軽い”という特性を持つ。そのため現在既に、自動車のパーツやノートパソコンのケースなど、“軽さ”が必要となる金属部品の材料として使われている。そんなマグネシウムの利用の場をさらに広げるために、新しいマグネシウム合金が開発された。またその一方、マグネシウムの需要を高める新しい生産方法の研究も進められている。今後マグネシウムはどのように使われていくのだろうか? “軽さ”という強みを持ったマグネシウムの利用の場をさらに広げようとする最新の研究と、今後のマグネシウムの可能性に迫る。
9/9(土)19:00~19:30、9/10(日)17:00~17:30、9/12(火)11:40~12:10、9/13(水)18:30~19:00
文字の発明から6000年、活版印刷の発明を経て、書物は文明の近代化を推し進める原動力となってきた。「世界を変えてきたのは読書だった」とも言えよう。 ガリレオの「星界の報告」も、ニュートンの「プリンキピア」も、もし人々に広く読まれなかったとしたら、世界の姿は現在と全く異なったものになっていたに違いない。 そして今、書物は多様な電子メディア端末と融合し、人類総体としての読書量は増大している。未来の読書を予見するよう新たな電子リーダーも現れてきた。デジタル時代の読書が問う、新たな知の体系に迫る。
9/2(土)19:00~19:30、9/3(日)17:00~17:30、9/4(月)20:30~21:00、9/5(火)11:40~12:10、9/6(水)18:30~19:00
北緯45度。 北海道の幌延町にある巨大地下施設、幌延深地層研究センターでは、原子力発電所から排出される高レベル放射性廃棄物の地層処分技術の研究開発を行うために、地下深くへと坑道を掘り進めてきた。そして今、地下の環境を調べるこの坑道を利用して、地下深くに生息する微生物の研究が行われている。太陽も酸素も無い地球の深部で生き延びてきた地底微生物。その存在には神秘的な生態や生命誕生の謎が秘められていた。
8/26(土)19:00~19:30、8/27(日)17:00~17:30、8/28(月)20:30~21:00、8/29(火)11:40~12:10、8/30(水)18:30~19:00
冬が近づくと、各地で見られるのが乗用車のタイヤ交換だ。ドライバー達は冬道をより快適に走行するため、『スタッドレスタイヤ』へ履き替える。 ではなぜスタッドレスタイヤは冬道に強いのか。溝が複雑に刻まれた黒いゴムの塊に見えるその内部と表面には、実は最新の科学技術が注ぎ込まれている。例えばタイヤの「ゴムの配合」や表面に刻まれた「パターンの設計」。そこには新たな着眼点によって生まれた新技術が投入されていた。技術者たちは冬道でも普段通りの走りを可能にするタイヤを目指し挑戦を続けている。 普段見ることができないスタッドレスタイヤの“奥深い”世界。その開発の舞台裏に迫った。
8/19(土)19:00~19:30、8/20(日)17:00~17:30、8/21(月)20:30~21:00、8/22(火)11:40~12:10、8/23(水)18:30~19:00
2023年3月、理化学研究所の主導で開発された『国産超伝導量子コンピュータ初号機』が公開された。このコンピュータは“従来のコンピュータ”と“量子力学”を融合させ、超伝導の技術によって駆動する、まったく新しい概念のコンピュータだという。この量子コンピュータはインターネットを介して外部の共同研究者がアクセスすることが可能であり、これまでにない新たな材料の開発や、機械学習などでの活躍が期待されている。この量子コンピュータは従来のコンピュータと一体何がどう違うのか? そして“量子”とは一体どのようなものなのか?目に見えないミクロな世界を司る“量子力学”がもたらす未来を探る。
8/12(土)19:00~19:30、8/13(日)17:00~17:30、8/14(月)20:30~21:00、8/15(火)11:40~12:10、8/16(水)18:30~19:00
人の五感に代わるセンサーが続々と開発・実用化され、私たちの周りに溢れている。しかし、その中で唯一実用化されていないものがある。それが嗅覚センサーだ。 私たち人間が“ニオイ”として認識している成分は、自然界に40万種類以上あると言われ、それが100から1,000種類以上混ざり合あい、一つのニオイを構成している。 そんな複雑なニオイの成分を嗅ぎ分ける、超小型・超高感度、そして汎用性に優れた嗅覚センサーが開発された。現在、このセンサーを使って果物の食べ頃を推定したり、呼気から食習慣を判定するなど、様々な実証試験が進められ、実用化への期待が高まっている。 五感センサー最後の砦を崩す嗅覚センサー・MSSの可能性に迫る。
8/5(土)19:00~19:30、8/6(日)17:00~17:30、8/7(月)20:30~21:00、8/8(火)11:40~12:10、8/9(水)18:30~19:00
今から100年前に起こった関東大震災では、大火災によって多くの命が失われた。なぜ大火災が発生し、人々が犠牲になったのか?その理由は未だ謎に包まれているが、新たな説として指摘されているのが天然ガスの影響だ。実は関東地方の地下には、日本最大規模のガス田が存在している。その地下の天然ガスが地震によって地上に漏れ出し、火災に影響を与えた可能性があるという。関東大震災の大火災に、はたして天然ガスの影響はあったのか?100年目を迎える今、火災被害の実態やその原因、そしてそこから得られる教訓を探る。
7/29(土)19:00~19:30、7/30(日)17:00~17:30、7/31(月)20:30~21:00、8/1(火)11:40~12:10、8/2(水)18:30~19:00
パソコンやスマートフォンに欠かせない存在である“OS”。WindowsやAndroidなどの海外で作られたものを連想しがちだが、実は日本でも30年以上前から着々と開発が進められているOSがある。 その名は国産OS「トロン」。 聞きなじみのない方も多いかもしれないが、今や私たちが最も使ったことのあるOSといっても過言ではないほど、トロンは、ありとあらゆる機械の中で利用されているOSなっている。しかしトロンがこれまで歩んできた道のりは決して平坦なものではなかった。
7/22(土)19:00~19:30、7/23(日)17:00~17:30、7/24(月)20:30~21:00、7/25(火)11:40~12:10、7/26(水)18:30~19:00
子どもの頃、お気に入りの人形と何時間も遊んだり、興奮して敵役のキャラクター玩具を放り投げたり、ぬいぐるみを抱いて一緒に眠ったりした記憶が、多くの人にあるだろう。大人になってからも、精巧なキャラクターフィギュアや、高価な人型ロボットを大切に飾っている人が少なくない。「人形」と総称されるこれらヒトガタを模した存在は、呪術や地域信仰や文化に深く関係しながら、おそらく文明の誕生とともに現われた。特に、人間の似姿をとりながらも人間ではない「人形」は、実は多くの文学作品のテーマとなってきたし、芸術表現の中の「人形」は、同時代の人間社会が抱える問題の象徴となってきた。私たちはなぜ人形を必要とし、人形を畏れ、人形を愛するのか?人間の映し鏡となってきた人形は、いまどんな姿になろうとしているのか? 人の形をし、人のように存在し、それでも人間ではないという「人形」とは何かを考える。
7/15(土)19:00~19:30、7/16(日)17:00~17:30、7/18(火)11:40~12:10、7/19(水)18:30~19:00
寝心地の良いマットレス、長距離を走れるシューズのソール、つけ心地の良いブラ、冷暖房効率の高い住宅用断熱材・・・これらは「発泡体」という、言わばたくさんの「泡」が含まれた合成樹脂からできている。その微細な泡の構造を操作することで、発泡体には様々な機能を与えることができるのだ。その機能はクッション性や断熱性、フィルター性能など多岐にわたり、私たちの暮らしの快適さに貢献している。 歴史をみると、戦後わずか10年で、発泡体の代表格であるウレタンフォームの生産が日本国内でも始まり、技術者は求められる機能をひとつひとつ実現してきた。 発泡の技術は今なお進化しており、エレクトロニクスやメディカルの分野で活用されている。現代生活を支えるウレタンフォームが作られる現場を訪ね、発泡技術の過去、現在、未来に迫る。
7/8(土)19:00~19:30、7/9(日)17:00~17:30、7/10(月)20:30~21:00、7/11(火)11:40~12:10、7/12(水)18:30~19:00
日常の風景の片隅に、未だ謎が多く残る生物がいる。それはコンクリート塀や街路樹に生育していることの多い生命体“地衣類”だ。 コケ植物とよく間違えられるが、地衣類は植物ではなく、菌類と藻類からなる共生体。 その生息範囲は南極から砂漠までと極めて広く、数億年前から地球に生育してきた。 その存在は、今に至るまで、多様な生態系に根幹的な役割を担っている重要な生物の一つ。 ところが、地衣類の生態は、未だ判明していない部分も多い。 いったい地衣類とはどのような生物なのか?誰もが目にしたことのあるような、身近な謎多き生命体“地衣類”に注目し、日常の中に潜む別世界を覗く。
7/1(土)19:00~19:30、7/2(日)17:00~17:30、7/3(月)20:30~21:00、7/4(火)11:40~12:10、7/5(水)18:30~19:00
古くから私たち日本人と密接に関わりあってきた生物“イモリ”。 そんなイモリが今、科学の分野で再び注目を集めている。実はイモリは手足や目を失っても完全に再生することができるのだ。 そしてその再生能力を人間の治療に応用するための研究も進められている。 なぜイモリは自らのカラダを再生することができるのか?そのヒミツを解き明かすことによって拓かれつつある新たな再生医療の可能性に迫る。
6/24(土)19:00~19:30、6/25(日)17:00~17:30、6/26(月)20:30~21:00、6/27(火)11:40~12:10、6/28(水)18:30~19:00
今、私たちは、もし病気になったとしても病院で診察を受け、症状に合わせた最適な治療を受けることができる。しかし、病気の中には、現在の医療を持ってしても完治できないものがいまだにある。そのような病気に対し、医療のさらなる進展を求める声は「アンメット・メディカル・ニーズ」と呼ばれ、新しい治療法の確立や医薬品の開発が、患者だけでなく医療従事者にも求められている。現在の医療が抱える課題の一つ「アンメット・メディカル・ニーズ」に応えるべく進められている最新の研究に迫る。
6/17(土)19:00~19:30、6/18(日)17:00~17:30、6/19(月)20:30~21:00、6/20(火)11:40~12:10、6/21(水)18:30~19:00
2017年6月、70年振りに日本の空を舞った零戦、国内でも大きな話題になりました。この零戦はジャングルで残骸として発見され、飛行可能な状態に復元されました。その作業は実に10年にもおよんだといいます。当時の姿を忠実に再現した技術はリバースエンジニアリングと呼ばれています。アメリカでは歴史的な飛行機が多数、空を飛ぶ状態で保存されています。その中に飛行可能な零戦が4機存在します。かつて戦争で戦った敵国の飛行機に彼らは敬意を持って保存していると言います。博物館では歴史的なものが静かに展示してあり、これを静的展示と呼びます。対して動的展示では当時の動いた姿を見せてくれる。零戦も当時の飛行を見せることで感動が違うはずです。日本の近代化は戦争と共に進んで来ました。そして零戦もそのような時代に誕生しました。しかし、当時の日本人が西洋を超えるために作り上げた飛行機は戦後復興の礎にもなりました。現在零戦が飛ぶ姿は未来の道しるべとしての意義があるのではないでしょうか。
6/10(土)19:00~19:30、6/11(日)17:00~17:30、6/12(月)20:30~21:00、6/13(火)11:40~12:10、6/14(水)18:30~19:00
毎年、春の訪れと共に発症する花粉症。鼻をムズムズさせ、目の痒みをもたらし、くしゃみを引き起こすのは、花粉が私たちの体で“アレルギー反応”を起こすからだ。アレルギーは私たちが進化の過程で獲得した“免疫”のエラーであり、根本的な治療方法は未だ発見に至っていない。 しかし、アレルギー反応を抑える研究は続けられている。花粉を吸い込んでも、その症状が出なくなる体質に変えうる“舌下免疫療法”は、そのメカニズムに新たな発見がもたらされた。また皮膚にその疾患が現れるアトピー性皮膚炎にも新たな発見があり、また痒みを強くさせない研究も進められている。 私たちを苦しめるアレルギー反応は、はたしてどこまで抑え込むことができるのか?研究の最前線に迫る。
6/3(土)19:00~19:30、6/4(日)17:00~17:30、6/5(月)20:30~21:00、6/6(火)11:40~12:10、6/7(水)18:30~19:00
「空気」というとどのようなものを連想するだろうか。 酸素?温暖化?遥か昔の人々は、死人は息をしないことから空気を、“魂や霊”と同一のものだと認識していたという。そして現代、当たり前だが、空気は、窒素や酸素、二酸化炭素など、様々な成分が含まれている気体だと認識されている。では、一体いつから人々は、空気を“魂や霊”ではなく、“窒素や酸素を含む気体”として認識したのだろうか? ガリレオ・ガリレイから近代まで、偉人達の実験エピソードを紐解きながら、空気の正体を巡る旅へといざなう。
5/27(土)19:00~19:30、5/28(日)17:00~17:30、5/29(月)20:30~21:00、5/30(火)11:40~12:10、5/31(水)18:30~19:00
ここぞという時に成功する人、実力を示す人のことを「あの人は持ってるなぁ!」と、私たちは驚きをこめて表現する。 この場合持っているとされるのは、生まれながらの運であったり、物質のように貯めてある運であったり、ツキと呼ばれる成功の連続であったりと、解釈が様々だ。「運」とはなにか?非科学もオカルトも混在する「運」概念は「あくまで個人的な感想」すぎて、科学では扱いづらそうにみえる。だがそうした「主観」と社会との関わり研究を得意とするのが社会心理学だ。運の認識には「しろうと信念」という認知バイアスに近いものが働いているという。また数学の分野では、「運」に見える現象 をたくさん調べ、その結果を集計してわかりや すくまとめる統計学がある。 さらに「運」に見える現象がどれだけ起こりやすいのか、数学的に追及したのが「確率論」だ。ガリレオもケプラーもパスカルもフェルマーも、皆サイコロを振った。運を理解したい。社会心理学と確率論と統計学からその本質にせまる。
5/20(土)19:00~19:30、5/21(日)17:00~17:30、5/22(月)20:30~21:00、5/23(火)11:40~12:10、5/24(水)18:30~19:00
世界の中で災害頻発国として数えられている日本。今後、首都圏の直下地震などの大災害の危険性が指摘されており、その対応策が迫られている。 そんな中、世界の技術者たちが注目する日本の技術があった。それは災害等の極限環境で活躍するレスキューロボットの技術だ。そうした研究の拠点となっているのが東北大学だ。ここではこれまでのロボットの常識を覆すようなタフで障害をものともしないロボットの開発が進められている。 災害救助の現場ではロボットに何が求められているのか? 具体的にはどのような技術が生まれているのか? 次世代レスキューロボットへの挑戦に迫った。(2017年8月に放送されたものです)
5/13(土)19:00~19:30、5/14(日)17:00~17:30、5/15(月)20:30~21:00、5/16(火)11:40~12:10、5/17(水)18:30~19:00
他者の体内に寄生し、脳を操り行動の制御を奪う。さらにはオスをメスのようにしてしまう生き物がいる!といったらどうだろうか?SF映画のたぐいと思われるかも知れない。 しかし、現実にそんな凄い生物は存在する。「フクロムシ」という寄生生物だ。 フクロ“ムシ”といっても陸上にいる昆虫ではなく、海中に生息する甲殻類の生物。 その生態は、奇想天外の宝庫といっても過言ではない。なんと甲殻類でありながら甲殻類に寄生し、宿主を都合の良いように操るというのだ。そんな奇っ怪な寄生生物フクロムシの生態に迫る。
5/6(土)19:00~19:30、5/7(日)17:00~17:30、5/8(月)20:30~21:00、5/9(火)11:40~12:10、5/10(水)18:30~19:00
人類はいつお酒に出会い、さらにその造り方を発見して、親しむようになったのか? お酒づくりの証拠、具体的にはワインとビールの起源についての考古学研究が進み、世界最古のビール醸造所跡がエジプトで見つかった。また、お酒が社会に与えた歴史的役割が見直されている。遺跡に残された有機物の、植物考古学的な分析も注目されている。一方、アルコール分解能力はある時、遺伝子の突然変異によってヒトの祖先にもたらされ、生き延びるのに有利に働いたという推論もある。例えばヒトの祖先が樹の上から降りたことにも、定住と農耕を始めたことにも、社会を階層化したことにもお酒が関与している可能性が高いというのだ。長年、お酒を飲むのはヒトだけとされてきたが、ヤシ酒を飲む野生のチンパンジーも確認された。 お酒を飲むことの進化的な起源と、文明史的な意義を探る。
4/29(土)19:00~19:30、4/30(日)17:00~17:30、5/1(月)20:30~21:00、5/2(火)11:40~12:10、5/4(祝・木)20:30~21:00
遠方の相手に何らかの媒体を使って情報を伝達する通信。そんな通信を劇的に進歩させたのが電気の信号を伝えるための電線だった。電気信号で情報を送受信する「電信」の誕生はそれまでの情報伝達を根本から変えた。そうした通信技術は進歩を続け、今やインターネットやSNSなど、全世界へ即時に情報を届けることができるようになっている。はたして電線がもたらした情報通信はどのように生まれ、進歩してきたのか?現在の通信技術の礎となった電線の技術の誕生とその技術革新の歴史を紐解く。
4/22(土)19:00~19:30、4/23(日)17:00~17:30、4/24(月)20:30~21:00、4/25(火)11:40~12:10、4/26(水)18:30~19:00
2017年4月、NASAから「土星の衛星エンケラドゥスに生命が存在する可能性を示唆する観測結果が得られた」という発表がなされた。エンケラドゥスの表面を覆う氷の下に存在する海の底に熱水が噴出する活動が起きているらしいと言うのだ。それが何故、生命の可能性につながるのだろうか。 実は、そうした熱水活動は地球の海の底でも起きており、熱水噴出孔と呼ばれるその場所は活発な生命活動の場となっている。そしてこの熱水噴出孔こそ、地球で生命が誕生した場所の最も有力な候補と考えられていると言う。 では、この熱水噴出孔とはそもそもどういうところなのだろうか?何故そこが生命誕生の場の候補とされているのだろうか? 生命の起源をめぐるこれまでの研究、さらに最新の研究成果から見えてきた、深い海の底に広がる“熱水噴出孔”の姿に迫る。
4/15(土)19:00~19:30、4/16(日)17:00~17:30、4/17(月)20:30~21:00、4/18(火)11:40~12:10、4/19(水)18:30~19:00
もし人類が冬眠できたらどんな世界が拓けるのだろうか。何光年も離れた惑星に宇宙旅行?難病の治療を未来の医療に託す?はたまた代謝を落として寿命を延ばす? そんな夢のような世界を実現させる可能性が、なんと日本で発見された。冬眠しないはずのマウスのとある脳神経を刺激すると冬眠状態に導くことが出来るという研究成果が発表されたのだ。果たしてそれはどのような研究なのか?また人工冬眠の実現でどのような未来の姿が描かれるのか? 冬眠する動物の解明から人類冬眠の可能性に迫る。
4/8(土)19:00~19:30、4/9(日)17:00~17:30、4/10(月)20:30~21:00、4/11(火)11:40~12:10、4/12(水)18:30~19:00
“シンギュラリティ”。それは人工知能によって、私たちの社会が劇的に変化する「技術的特異点」を指す言葉だ。指数関数的に上昇している人工知能の情報処理能力は、すでに私たち人間の知性に迫りつつあり、ついに「人間の知性を超える時期」というのが、2045年に予測されるシンギュラリティである。そこに現れるのは、ユートピアか、それともディストピアか? これまでガリレオXでは、専門家による議論を通してシンギュラリティを迎えることになる社会の将来像を探り続けてきた。今回は、情報学、法律、美術を専門とする新たな4人の識者が集まった。今後、高度な人工知能が社会実装されていく中で、どんな課題解決が必要になるのか? 続シンギュラリティ・シンポジウムの開幕だ。
4/1(土)19:00~19:30、4/2(日)17:00~17:30、4/3(月)20:30~21:00、4/4(火)11:40~12:10、4/5(水)18:30~19:00
“筋肉”。それは「力」を生み出すための臓器であり、動物たちが自由にこの世界を動き回るためのエンジンだ。はるか昔、海中のある動物が初めて獲得したこの筋肉を、私たちは今この瞬間も使っている。しかし、本当の意味でその“力”を使いこなせているのだろうか? 近年、そんな筋肉が秘めている能力に注目が集まっている。コロナ禍での運動不足が契機となった“筋トレブーム”だが、筋トレをすることで死亡・疾病のリスクが減るということがわかってきたのだ。さらに、これまで長きにわたって探し続けられていた、筋肉から分泌される生理活性因子である「マイオカイン」が、遂に世界で初めて発見された。 筋肉とは、一体なんなのか。筋肉繊維の奥底に隠されている、その潜在能力に迫る。
3/25(土)19:00~19:30、3/26(日)17:00~17:30、3/27(月)20:30~21:00、3/28(火)11:40~12:10、3/29(水)18:30~19:00
私たち人間から見ると、植物は動物のように活発には動かない存在だ。そして鳴いたり、声を出したりもしない。そのため多くの人々は「実は植物は会話をする!」と聞いた時、とても驚くのではないだろうか? しかし、もしも「会話」という言葉の定義を「互いにコミュニケーションを取り合うこと」としたならば、植物たちの会話が近年、科学的に明らかになっている。 植物たちが言葉として利用するのが“匂い”。人間には感じることができない様々な匂い物質を使って植物は会話を行なっていたのだ。 はたして植物たちの会話とはどういうものなのか? 知られざる植物たちの会話に迫る。
3/18(土)19:00~19:30、3/19(日)17:00~17:30、3/20(月)20:30~21:00、3/22(水)18:30~19:00
物質としての脳が、どのように機能すれば、きわめて主観的な「意識」という体験が生まれるのか?有史以来、多くの自然科学者が取り組んできた大きな謎です。 脳内の神経細胞ひとつひとつの働きを見ればそれがわかるのか? はたまた、細胞同士が情報をやりとりすることで意識が生まれるのか? そもそも、私たちの「意識」は本当に心のすべてを制御しているのか? 脳内で起きている現象を可視化する画期的な技術の取材しなどを通して、正体不明の“私の意識”に迫ります。
3/11(土)19:00~19:30、3/12(日)17:00~17:30、3/13(月)20:30~21:00、3/14(火)11:40~12:10、3/15(水)18:30~19:00
宇宙人はいるのか? 人類は紀元前からそんな疑問を抱いてきたが、空想の領域を脱するものは少なかった。そんな中、SFではなく科学的知見をもって宇宙人の謎に挑んだフランクドレイクという天文学者がいた。彼は“様々の条件をもつ七つの項目を考えることで我々の住む銀河系の中で、通信可能なう宇宙人の数を推定できる「ドレイクの方程式」を提唱することでそれまでの宇宙人という言葉がもつカルト感を払拭し、より現実味を帯びたものへとシフトさせることができた。 ドレイクの方程式とは一体どういうものなのか?そして条件をもつ項目とはどんなものなのか? 方程式を紐解くことで、宇宙のどこかに住まうであろう宇宙人の数に迫る。
3/4(土)19:00~19:30、3/5(日)17:00~17:30、3/6(月)20:30~21:00、3/7(火)11:40~12:10、3/9(水)18:30~19:00
地質研究では岩石を30ミクロン(0.03ミリメートル)にまで薄く磨き上げる”薄片”技術者が活躍している。 不透明に見える岩石も薄くすることでガラスのように透明になり、細かな構造を分析することができるのだ。 そんな薄片技術者の職人技ともいえる技術が今、注目されている。岩石以外の対象も30ミクロンにまで薄くすることで、これまで見る事ができなかった微細な組成や構造を分析する事ができるためだ。 薄片職人が拓く最新科学に迫る。
2/25(土)19:00~19:30、2/26(日)17:00~17:30、2/27(月)20:30~21:00、2/28(火)11:40~12:10、3/1(水)18:30~19:00
近年、「バイオアート」と呼ばれるアート作品やアート・プロジェクトが話題を呼んでいる。その作品群を覗いてみると、芸術を舞台に、“生命”にまつわる多様な探求が行われていた。 科学者やアーティストによって手がけられる多様なバイオアート作品は、私たちにどんな“気づき”をもたらしてくれるのか。 生命と芸術、その知られざる世界を紹介する。
2/18(土)19:00~19:30、2/19(日)17:00~17:30、2/20(月)20:30~21:00、2/21(火)11:40~12:10、2/22(水)18:30~19:00
海上自衛隊の最新鋭護衛艦いずもの訓練航海に初めてテレビカメラが入った! 船体は全長248mもあり、海上自衛隊最大を誇る。 全通甲板と呼ばれる飛行甲板は、5機のヘリコプターが同時に離着艦できる広さを持つ。 格納庫は大型車両を50台並べられるほどの面積を持ち、熊本地震では物資や人員の輸送で貢献した。 普段知ることのない護衛艦の訓練航海に密着、その素顔に迫る。
2/11(土)19:00~19:30、2/12(日)17:00~17:30、2/13(月)20:30~21:00、2/14(火)11:40~12:10、2/15(水)18:30~19:00
宇宙の成り立ちに関わる最大の謎がある。現在の宇宙はすべて“物質” で出来ていて、“反物質”がどこにも見当たらないのは何故かという問題である。物質と同じ数だけ生まれたはずの反物質が存在しない理由が説明できないと言うのだ。 今、この反物質の行方を探る研究が進められている。それは「宇宙の始まりに何が起きたのか」を解き明かす試みであり、さらに「私たちはなぜ存在しているのか」という私たち自身のルーツを探る旅でもある。 “反物質”とは何なのか?“反物質”はどこへ行ってしまったのか? 反物質の謎をめぐる“知”と“ロマン”に迫る。
2/4(土)19:00~19:30、2/5(日)17:00~17:30、2/6(月)20:30~21:00、2/7(火)11:40~12:10、2/8(水)18:30~19:00
鉄に比べるとやや地味だが、実は「銅」は人類が初めて利用した金属で、銅利用の歴史はほとんど人類史と重なると言っていい。 近100年でみると、銅は電線などの社会インフラを支えるのに欠かせない金属であった。これからは、電子データの運び手として、情報社会をさらに発展させるための需要が高まっていく。電気と電子情報が世界中に張り巡らされ、コンピュータやロボットが日常生活にも急速に普及している現在、そして未来の世界において、銅は重要な金属材料であり続けるだろう。 この100年で培われた銅の精錬技術と、最先端の銅加工技術を追いかけ、「銅」の素顔を改めて探っていく。
※事前に告知した内容を変更してお送りします。
1/28(土)19:00~19:30、1/29(日)17:00~17:30、1/30(月)20:30~21:00、1/31(火)11:40~12:10、2/1(水)18:30~19:00
私達の住む星「地球」。その大きさをご存じだろうか?答えは円周約40,075km。 現在では人工衛星などのレーザー光を使った技術から正確な地球の大きさは計測されており、もはや一般常識といっても過言ではない大きさとなっているが、私達が普段生活の中で円周約40,075kmという地球の大きさを実感することはほぼ無い。しかし驚くべきことに紀元前300頃、エラトステネスという学者によって、おおまかな地球の大きさは計測されていたというのだ。その方法は、美しささえ覚えるほど”単純”で”閃き”に満ちたものだった。更に、その実験結果から紀元前に月や太陽の大きさや距離などを予測することができたという。紀元前に行われた宇宙を知る大きな第一歩を知ることで天文学の原点に迫る。
1/21(土)19:00~19:30、1/22(日)17:00~17:30、1/23(月)20:30~21:00、1/24(火)11:40~12:10、1/25(水)18:30~19:00
この広い宇宙の中で、なぜ地球には多くの生命が断えることなく維持されてきたのか? その謎を50年以上も探り続けてきたのがイギリスの科学者ジェームズ・ラブロック博士だ。彼は1960年代にそれまでの常識を覆す「ガイア理論」を提唱する。そしてまるで生命体のように、生きている存在としての地球像を描き出したのだ。 ラブロック博士が人々に語り続けてきたことは何なのか? 生きている地球という考え方の原点に今、改めて迫る。
1/14(土)19:00~19:30、1/15(日)17:00~17:30、1/17(火)11:40~12:10、1/18(水)18:30~19:00
「呪術」や「妖術」と聞いてまず思い浮かぶのは、呪いの藁人形や丑の刻参り、あるいは陰陽師といったイメージだろうか。これらはオカルトの領域に思われるかもしれないが、実は呪術も妖術も、れっきとした学問対象として研究が積み重ねられてきた。科学が現象のプロセスを説明するものであるのに対して、呪術は出来事が起こった理由を説明するものだ。例えば、カメルーンの妖術「エリエーブ」は、本人の意思とは関係なく発動し、病気や怪我や死といった不幸だけでなく、酒癖の悪さや女たらしといった問題行動の理由説明にもなる一風変わった妖術だ。また、モンゴルでは、近年勃興したヒップホップが、モンゴルにもともとあった精霊信仰におけるシャーマンの祈祷歌や召喚歌の「韻踏み」との間に強い連環が指摘され、興味深い比較研究が続いている。現代社会で今、呪術や妖術を考えることの意味はどこにあるのか?合理化の極みに至っている人間観、自然観からとりこぼされた重要な何かについて、呪術・妖術・シャーマニズムの研究を通して考えていく。
1/7(土)19:00~19:30、1/8(日)17:00~17:30、1/10(火)11:40~12:10、1/11(水)18:30~19:00
コンピューター上に作られた仮想空間をまとめて「メタヴァース」と呼び、世界中でブームになると騒がれているが…真新しさも感じないし、流行らない!っと思う方もいるかも知れない。 ところがメタヴァースは、既に私達の実生活を変えつつある。国内の先端技術では、メタヴァース内で物に触れた感覚を現実世界で再現する技術の研究や、個人をメタバース上に再現し、医療に活かす計画が進んでいるという。 私達の日常が目まぐるしく変化するであろうメタヴァースの到来。それを実現する先端技術の今に迫る。
12/31(土)19:00~19:30、1/1(元旦)22:30~23:00、1/2(祝・月) 15:30~16:00
日本の科学技術の発展の礎を築いた様々な産業製品たち。現在、それらを後世に残すための未来技術遺産という取り組みが進められている。そんな技術遺産が物語るのは日本の歴史。未来技術遺産をひも解くと現在にも通じる日本の文化が見えてきたのだ。日々新製品が登場し、古い製品は姿を消している。そんな過去の製品たちを「重要科学技術史資料」として、後世へ残していくための取り組みが進められていた。未来技術遺産という愛称で親しまれるこの取り組みは、国立科学博物館を中心に進められている。未来技術遺産はどのように選定されているのか?その取り組みの最前線を取材した。
12/24(土)19:00~19:30、12/25(日)17:00~17:30、12/26(月) 20:30~21:00、12/27(火)11:40~12:10、12/28(水)18:30~19:00
生物と機械の結合「サイボーグ」。その言葉からイメージされるのは、漫画やSF映画に登場する人造人間というのが一般的だが、今、昆虫と機械を結合させた「サイボーグ昆虫」の実用化が近づいている。 その1つ、電子デバイスを装着したマダガスカルゴキブリは、無線通信を可能にし、災害現場での活躍が期待されていると言う。一方で、生きたカイコガの触覚とドローンを融合し、匂い探索ロボットとして利用する研究も進んでいる。そうした研究から見えてくるのは、昆虫×機械が織りなす新たな可能性だ。驚くべきサイボーグ昆虫のこれまでにないバイオハイブリット技術と、その実現に向けた挑戦に迫る。
12/17(土)19:00~19:30、12/18(日)17:00~17:30、12/19(月) 20:30~21:00、12/20(火)11:40~12:10、12/21(水)18:30~19:00
死体のまま蘇り、生前の人格や意識を失ったまま徘徊するという架空の存在、ゾンビ。生者を襲い、そして噛まれた人間もゾンビになって感染のように広がるという設定は、COVIT-19のパンデミックを経験した人類には、もう笑い飛ばせないものになりました。意外なことに日本には、死霊という概念に紐づいて「ゾンビ的な存在」が神話時代からあったようです。そして皆がよく知っている映画やゲームで繰り返し描かれてきたゾンビというイメージには、その時々の社会問題への恐怖や懸念が投影されており、「人間とはなにか?」という命題の裏返しです。一方、死んだ魚の口を糸で吊って水流に入れると、不思議と生きているかのように泳ぐ動作をすることから、身体には進化の過程で獲得した「身体性」という機能が埋め込まれていると考えられています。さらに、生物の脳神経系を模倣した4足歩行ロボットの歩行・走行実験では、脳からの信号が無くても歩いたり走ったりできる、つまりゾンビのように脳からの信号がなくても、体だけで自律的に動けることもわかってきました。今後、人間は身体や脳の中にテクノロジーを入れて機械と一体化し、まるで不死を目指すゾンビ的な存在になる可能性があります。ゾンビというイメージを通して、生きているとはどういうことか、そして人間とは何かに迫ります。
12/10(土)19:00~19:30、12/11(日)17:00~17:30、12/12(月) 20:30~21:00、12/13(火)11:40~12:10、12/14(水)18:30~19:00
日本のバイクは高い品質と優れた運動性能を実現し、世界中から評価を得ている。年間輸出額は約3000億円にまで上り、日本経済には欠かせない存在なのだ。そんな日本のバイクから、なんとも奇妙なスタイルのニューフェースが出現していた。 なんとそれは、前輪が二つある“前二輪”の三輪バイク。この見慣れないスタイルはバイクの新たな可能性を探すものだという。なぜ前二輪にする必要があったのか? 従来の二輪のバイクと比べどんなメリットがあるというのか?最先端の機種を探ることで、知られざるバイクのメカニズムが見えてきた。
12/3(土)19:00~19:30、12/4(日)17:00~17:30、12/5(月) 20:30~21:00、12/6(火)11:40~12:10、12/7(水)18:30~19:00
「生命とはなにか?」 単純かつ難解なこの問いに対し、これまで生物学者らは観察を主としたアプローチから生命への理解を試みてきた。しかし現在、生命体を研究者自ら創る“人工生命”というアプローチから生命への理解を試みる研究が進められている。 研究者らの創る“人工生命”とは一体どんな生命体なのでしょうか。また、人工生命を創ることで、生命に対してどんな理解が得られるのでしょうか。生命科学の最先端で行われる人工生命研究に迫ります。
10/15(土)19:00~19:30、10/16(日)17:00~17:30、10/17(月) 11:40~12:10、10/18(火)20:30~21:00
動物園でまったく新しい動物の暮らし方が注目されています。テナガザルは檻の無い環境で飛ぶように大木の枝を渡り、サバンナを再現したエリアではライオンの後ろにシマウマが草を食べる光景を目にすることができます。このような動物の暮らす環境を丸ごと再現する方法を生息環境展示と言います。提唱者の動物園デザイナー若生謙二さんの仕事を巡り、動物園のこれからを考えます。
10/8(土)19:00~19:30、10/9(日)17:00~17:30、10/10(祝・月) 21:00~21:30、10/11(火)11:40~12:10、20:30~21:00、10/12(水)18:30~19:00
自身のウンコをまじまじと見たのは、いつだろうか? 江戸時代、人糞は堆肥として利用され、売買されていたという。その市場規模は、現在の価値に換算して、8億円以上。かつてその存在はとてもありがたい宝物ものだったのだ。しかし現代、排出した瞬間に不要な汚物と化し、下水に送り出されている。 いつしか目を背け遠い存在となった私達のウンコ。食糧危機やSDGs、メンタルヘルスなどの社会問題を解決する糸口になるかも知れない、糞便移植やコンポストの研究を取材し、改めてウンコを真面目に考える。
9/17(土)19:00~19:30、9/18(日)17:00~17:30、9/20(火) 11:40~12:10、9/24(土) 19:30~20:00、9/25(日) 17:30~18:00、9/20(火)20:30~21:00
毎年人々の目を楽しませてくれている桜。私たちにとって桜は身近な存在の樹木だが、ソメイヨシノに代表される桜の多くは、元の親と全く同じ遺伝子を持つコピーとして育ったクローン植物であることは意外に知られていない。 1990年代、クローン羊「ドリー」の誕生は全世界からの注目を集めた。しかし実は、私たちの身近には様々なクローン生物が存在している。人工的にクローンとして増殖されているものもあれば、自然の中ではるか昔からクローンで子孫を増やしてきた生物もいる。今回のガリレオXは、このクローンに焦点を当て、クローンに関わる様々な疑問や謎に迫る。 私たちの周りにはどのようなクローン生物がいるのか?人工的なクローンをつくる目的とは何か?自然の中のクローン生物はどのようなメカニズムで子孫を増やしているのか?
9/10(土)19:00~19:30、9/11(日)17:00~17:30、9/12(月) 20:30~21:00、9/13(火) 11:40~12:10、9/17(土) 19:30~20:00、9/18(日) 17:30~18:00、9/19(祝・月) 21:30~22:00、9/23(祝・金) 15:30~16:00
私たちの頭上に広がる「空」。それは私たちにとって遠い存在であり、だからこそ、そこに多くの人は憧れを抱いている。そんな空の世界を、近年身近なものにしたのが「ドローン」だ。 ドローンを使えば簡単にダイナミックな空撮をすることができる。今やその普及は急速に拡大し、用途は更なる広がりを見せている。 このようなドローンの技術は近年目覚ましい進展を遂げ、今もなお、様々な研究が進んでいる。まさに今、ドローンによる空の革命が始まっているのだ。今後ドローンは社会をどう変えていくのだろうか?SF作品のような無数のドローンが街中を飛び交う未来は訪れるのだろうか?空の世界を大きく変革するドローン研究の最前線に迫まる。
9/3(土)19:00~19:30、9/4(日)17:00~17:30、9/5(月) 20:30~21:00、9/6(火) 11:40~12:10、9/10(土) 19:30~20:00、9/11(日) 17:30~18:00、9/19(祝・月) 21:00~21:30、9/23(祝・金) 15:00~15:30
昆虫食への関心が高まっている。それは、ゲテモノとしての昆虫料理や、貧者の非常食としての昆虫食でもない。イナゴやハチの子など、伝統的な食文化として昆虫を食べていた私たち日本人の記憶と伝承も薄れている中で、なぜ昆虫食なのか?背景には、国際連合食糧農業機関(FAO)が昆虫食にスポットを当てたことがある。2013年に発表したレポートで、今世紀半ばに避けられない食料危機問題の切り札として昆虫食を取り上げたのだ。昆虫食は従来の家畜と比べても、環境負荷、栄養価、経済効率の面で、持続可能な世界を作り上げるのにメリットがある。また、火星への有人探査が実現されたときに、火星に長期滞在する宇宙飛行士の栄養源として、昆虫は有力視されている。都市化やグローバル化によって衰退したものの、いま改めて食用資源として注目される昆虫食のもつ可能性を探る。
8/27(土)19:00~19:30、8/28(日)17:00~17:30、8/29(月) 20:30~21:00、8/30(火) 11:40~12:10、9/3(土) 19:30~20:00、9/4(日) 17:30~18:00
万有引力の法則、相対性理論、超弦理論… 聞き慣れない用語に見るだけで頭が痛くなってきそうな数式の数々。 しかし、そこに記さられているのは私たちが暮らす世界の姿。 16歳のアインシュタインが抱いた疑問から宇宙の理解は爆発的に進みました。 そして、この宇宙には未だ正体の分からない物質が満ちていると言います。 一体私たちの住む世界とは、宇宙とは、どんな姿をしているのか? 日常の理解を超えた宇宙の謎を動画配信者、物理学者、研究者にわかりやすく語ってもらいました。
8/20(土)19:00~19:30、8/21(日)17:00~17:30、8/22(月) 20:30~21:00、8/23(火) 11:40~12:10、8/27(土) 19:30~20:00、8/28(日) 17:30~18:00
アリやハチの世界と聞くと、その集団生活の実態をどんなイメージで思い浮かべるでしょうか。 働きアリ・働きバチとして知られる勤勉な日常?それとも女王アリ・女王バチが全体を統べる管理体制?もしかするとそれは、少し間違った捉え方なのかもしれません。 身近な存在でありながら意外と知られていないアリやハチの本当の生態。それを知るには、まず彼らが作り上げる“社会”の存在を知ることからはじまります。 社会をもって生きる虫、“社会性昆虫”の知られざる生態に迫ります。
8/13(土)19:30~20:00、8/14(日)17:00~17:30、8/15(月) 20:30~21:00、8/16(火) 11:40~12:10、8/20(土) 19:30~20:00、8/21(日) 17:30~18:00
動物観とは「動物に対する態度」のことだ。それは国や地域の風習、文化、宗教的背景、また個人の経験の違いによっても大きく異なる。こうした動物観は、ペットとの関係性や、野生動物への接し方、家畜の取扱い方などにも影響を与えている。特定の動物に対して「かわいい」と思ったり、あるいは「おいしそう」と思ったりするギャップは誰でも経験したことがあるだろう。動物キャラクターの人気は今でも増す一方だ。ではわたしたちの動物観とはどのように形づくられてきたのだろうか?動物観の違いを説明する「西洋vs日本」のような定説は本当なのか?科学史や動物介在教育学、心理学、比較文学などの研究者に話を聞き、動物観をとおして見えてくる「人間と動物との関係」の本質に迫った。
8/8(月) 20:30~21:00、8/9(火) 11:40~12:10、8/13(土) 19:30~20:00、8/14(日) 17:30~18:00
いまゲノム編集と呼ばれる最新の遺伝子技術によって、生物の品種改良が大きく加速されようとしている。2ヶ月間も腐らないトマト。そして筋肉量が1.5倍になるマダイなど驚異的な生物が誕生しつつあるのだ。ゲノム編集は私たちに何をもたらすのか?その最新技術に迫まる。
2022/7/30(土) 19:00~19:30、7/31(日) 17:00~17:30、8/1(月) 20:30~21:00、8/2(火) 11:40~12:10、8/6(土) 19:30~20:00、8/7(日) 17:30~18:00
地上1000メートルのはるか上空から地面の下まで、あらゆる場所で、ニコニコと屈託のない笑みを浮かべながら、空気を集める不思議な人物がいる。その正体は、近畿大学教授の牧 輝弥さん。バイオエアロゾル研究の第一人者だ。バイオエアロゾルとは、空気中を浮遊する微生物や、生物に由来する小さな粒子のことを指す。牧さんはこれまで、中国やモンゴルなど、世界中でバイオエアロゾルを採取してきた人物だ。研究に対して強い探求心を持ちながらも、人となりは何とも不思議でユーモラスな雰囲気を醸し出している。そんな牧教授のバイオエアロゾル研究に密着し、空気中に漂う微生物の不思議に迫る。
2022/7/23(土) 19:00~19:30、7/24(日) 17:00~17:30、7/25(月) 20:30~21:00、7/26(火) 11:40~12:10、7/30(土) 19:30~20:00、7/31(日) 17:30~18:00
2016年3月23日に観測システムが国際宇宙ステーションに向け打上げられた「メテオプロジェクト」。宇宙から流星を長期的に観測するという世界初の試みだ。2015年8月に打上げられた超小型流星観測衛星「S-CUBE」とともに観測実施に向けた準備が進んでいる。そもそも「流星」とは何なのか、それを観測することによって何が明らかになるのか? 新時代を迎えようとしている流星研究の最前線に迫る。
2022/7/16(土) 19:00~19:30、7/17(日) 17:00~17:30、7/18(月) 20:00~20:30、7/19(火) 11:40~12:10、20:30~21:00、7/23(土) 19:30~20:00、7/24(日) 17:30~18:00
2022年3月末。国立天文台のコンピュータ室で、ある計算機がその役割を終え運用終了した。その名はGRAPE(グレープ)。宇宙に散らばる様々な天体の進化を、重力の計算によってさぐる天文学専用計算機だった。1989年に誕生したGRAPEはセンセーションを巻き起こした。当時、スーパーコンピュータの開発は数百億円もの費用をかけて進められていたが、GRAPEの開発費は原価わずか20万円。しかも天文学者による手作りだった。その後、GRAPEはその驚異的な計算能力によって天文学の重要な謎を解明し、様々な成果を挙げていく。 コンピュータの専門家ではない天文学者たちは、いかにしてGRAPEを作り上げたのか?日本の天文学に大きな礎を築いた手作りコンピュータの物語を綴る。
2022/7/9(土) 19:00~19:30、7/10(日) 17:00~17:30、7/11(月) 20:30~21:00、7/12(火) 11:40~12:10、7/16(土) 19:30~20:00、7/17(日) 17:30~18:00
どこの家にもある「キッチン」。土間にかまどの時代には、家の北側の暗くてジメジメした場所に押し込められていたが、次第に室内空間に組み込まれ、誰もが衛生的・効率的に料理ができる場所へと変貌した。機能的な部分にとどまらず、家族が寄りつどう場所ともなっている。さらに最新のキッチンは驚くべき機能を持ちつつあり、私たちの生活様式をますます大きく変容させるかもしれない。台所からキッチンへ。その歴史と今から見えてくる、私たち日本人の住空間と生活意識の変容に迫る。
2022/7/2(土) 19:00~19:30、7/3(日) 17:00~17:30、7/4(月) 20:30~21:00、7/5(火) 11:40~12:10、7/9(土) 19:30~20:00、7/10(日) 17:30~18:00
透明で硬い物質“ガラス”。古くから窓や器、照明器具などに用いられ、中には美術的価値を持つものもある。さらに現在では、スマートフォンやコンピュータのディスプレイ、光ファイバーケーブルなどにも用いられ、改めて周囲を注意深く見ると、ガラスで作られたものがたくさんあることに気づく。現代人の暮らしに欠かせないガラスだが、そもそもガラスとはどのようなものなのだろうか?なぜガラスはこれほどまでに身近な材料となったのだろうか?美しさと機能性を兼ね備えたガラスの魅力を探る。
2022/6/25(土) 19:00~19:30、6/26(日) 17:00~17:30、6/27(月) 20:30~21:00、6/28(火) 11:40~12:10、7/2(土) 19:30~20:00、7/3(日) 17:30~18:00
元気よくプールに飛び込むホッキョクグマ、勢いよく木に登るライオン、カプセルを楽しそうに転がすコビトマングース。最近、かつてないほど元気よく動き回る動物たちの姿が見られる動物園が増えつつある。こういった背景には、飼育員たちの様々な新しい試みやちょっとした工夫がある。動物園に起こりつつある変化――。 それはどのような試みなのだろうか。
2022/6/18(土) 19:00~19:30、6/19(日) 17:00~17:30、6/20(月) 20:30~21:00、6/21(火) 11:40~12:10、6/25(土) 19:30~20:00、6/26(日) 17:30~18:00
例えば約40万年前の巨大なワニの全身化石、かつて使用されていた拷問や刑罰の道具、さらには明治から現在にいたる工作機械のラインナップなど、ニッチだがどこか興味をそそられてしまう存在。実はこれらは大学に併設されている”大学博物館”に展示されているものだ。 大学博物館とは文字通り大学が設置している博物館だ。主に研究のために収集した学術資料や研究成果を展示し一般に公開している。意外と知られていないが、実はほとんどの大学がこうした博物館を設置し、私たちの来館を待っている。その展示は一見地味だが、そこでしか見ることができない貴重な展示も多く、マニアックだがそれがかえって面白い!と来館者から高い評価を得ているという。今回はそんな身近にひっそりと門戸を開いている大学博物館を実際に訪問し、その魅力ととっておきの知的体験をお届けしていく。
2022/6/11(土) 19:00~19:30、6/12(日) 17:00~17:30、6/13(月) 20:30~21:00、6/14(火) 11:40~12:10、6/18(土) 19:30~20:00、6/19(日) 17:30~18:00
失った体の一部を代替する義手や義足。今、この分野が画期的な革新を迎えている。これまでの手足を「補完」する機能を超え、なんと身体能力の拡張まで可能だと期待されているのだ。現在の科学技術を用いると、手足の機能をどこまで模倣することができるのか?義手・義足の最新研究に迫る。
2022/6/4(土) 19:00~19:30、6/5(日) 17:00~17:30、6/6(月) 20:30~21:00、6/7(火) 11:40~12:10、6/11(土) 19:30~20:00、6/12(日) 17:30~18:00
数学の問題には「解なし」という解がある。それは、答えが存在しないということなのだろうか?それとも答えが解らないということなのだろうか?実際、宇宙・生命・物質・環境etc.あらゆる分野に、なんらかの理由で観測や実験ができず、科学でまだ解かれていない謎は多い。そもそも何が謎なのかさえわからない事象もたくさん存在している。その中には新型感染症のように、解決が急がれる問題もあるし、ブラックホールの中はどうなっているのか?など、その解明が私たちの日常的経験とはかけ離れたものもある。麻酔の謎、意識の謎、宇宙の謎の「ワカラナイ」を紐解きながら、科学でワカラナイとはどんな状況を指すのか?そして科学で解決不可能な問題も存在するのか?さらに科学者はそんなワカラナイ現象にどのように取り組んでいるのか?など、「科学でワカラナイこと」について考える。
2022/5/28(土) 19:00~19:30、5/29(日) 17:00~17:30、5/30(月) 20:30~21:00、5/31(火) 11:40~12:10、6/4(土) 19:30~20:00、6/5(日) 17:30~18:00
多くの受験生が志望校合格に向けて、勉強に取り組んでいる中、数年前からある「モノ」が東京大学合格を目指して日々受験勉強に勤しんでいる。人工知能「東ロボくん」である。この「ロボットは東大に入れるか」と題されたプロジェクトは、文字どおり人工知能が東京大学に合格できるよう、ソフトウェア開発をおこなっていくプロジェクトなのだが、主眼は「東大合格」にあるのではない。東ロボくんによる大学受験へのトライアルを介して、ロボットと人間が将来に向けて共生していけるような社会を築くための模索なのである。
2022/5/21(土) 19:00~19:30、5/22(日) 17:00~17:30、5/23(月) 20:30~21:00、5/24(火) 11:40~12:10、5/28(土) 19:30~20:00、5/29(日) 17:30~18:00
日本人なら誰もが知っている「鬼」。その正体とはいったい何なのだろうか?妖怪のような存在?あるいは神? その歴史に詳しい研究者によると、かつて鬼は、目には見えない恐怖の存在であったという。しかし、現在の鬼と言えば、赤い肌で額に角、手には鉄の棍棒といった出で立ちが定着している。またその性格は凶暴一辺倒とは限らず、時として優しく、気弱な時さえある。 一体いつ、どのようにして、鬼は目に見える存在へと変化し、いまの出で立ちとなったのか?鬼にまつわる研究と、全国に残る鬼の伝説から、その正体を浮き彫りにしていく。
2022/5/14(土) 19:00~19:30、5/15(日) 17:00~17:30、5/16(月) 20:30~21:00、5/17(火) 11:40~12:10、5/21(土) 19:30~20:00、5/22(日) 17:30~18:00
学校の授業や会社での仕事、通勤・通学の乗り物― 私たちは日常生活の色々な場面で座っている。その一方で、座りすぎることによって生じる弊害、エコノミークラス症候群などの問題も指摘されている。座るための道具として生み出された椅子はどのような進化を遂げてきたのだろうか。そして、ヒトにとって座るという行為がもっている意味とは何なのか?人間工学に基づく最新の研究とそれを応用した製品開発に迫る。
2022/5/7(土) 19:00~19:30、5/8(日) 17:00~17:30、5/9(月) 20:30~21:00、5/10(火) 11:40~12:10、5/14(土) 19:30~20:00、5/15(日) 17:30~18:00
2021年9月、北海道の太平洋沿岸をこれまでにない大規模な”赤潮”が襲った。北海道によればこの赤潮によって秋鮭やウニが壊滅的な被害を受け、その被害総額は過去最高の170億円に及ぶ可能性があるという。 なぜこの赤潮は発生したのか?実は、今回の赤潮には3つの謎があるという。1つ目は、これまで大規模な赤潮が発生していない北海道の寒冷域の海で発生したこと。2つ目は、なぜ大量の秋鮭が死滅したのかという毒素の謎。そして3つ目は、なぜ海底に暮らすウニなどの底生生物たちに被害がもたらされたのかという謎だ。これらの謎の解明を目指す北海道大学の科学者たちの研究を追った。
2022/4/30(土) 19:00~19:30、5/1(日) 17:00~17:30、5/2(月) 20:30~21:00、5/3(祝・火) 20:00~20:30、5/5(祝・木) 20:00~20:30、5/7(土) 19:30~20:00、5/8(日) 17:30~18:00
2015年11月11日、悲願の初飛行となる国産旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)が名古屋空港を飛び立った。戦後一貫して、自動車や鉄道、造船技術においては、世界トップクラスの技術力を誇り、文字通り「技術立国」として世界的にも認められてきた日本だが、航空機産業だけは立ち遅れたままであった。航空機産業の「失われた50年」を振り返り、国産旅客機復活への軌跡を追う。
2022/4/23(土) 19:00~19:30、4/24(日) 17:00~17:30、4/25(月) 20:30~21:00、4/26(火) 11:40~12:10、4/30(土) 19:30~20:00、5/1(日) 17:30~18:00
いまや私たちは、スマートフォンやパソコンを使い、目的地までの最適なルートや専門的な知識を日常的に検索するようになった。さらに、オンラインショッピングやオンライン会議を活用する人も急速に増えている。このように、インターネットが生活の一部といえるほど浸透し、またあらゆるモノにデジタル技術が投入されるようになったことで、デジタルな仮想空間は、現実の空間とより近い存在になっている。そしていま、それら二つの空間をさらに密接に重ね、新たな世界を作り出す研究が進んでいる。その最前線をさぐる。
2022/4/16(土) 19:00~19:30、4/17(日) 17:00~17:30、4/18(月) 20:30~21:00、4/19(火) 11:40~12:10、4/23(土) 19:30~20:00、4/24(日) 17:30~18:00
私たちの周囲には常に「匂い」が存在するものの、それを”切実なサイン”として受けとることはほとんどない。しかし動物にとって嗅覚は、常日頃から身の回りの匂いはエサのありかや、危険の察知、異性の存在を見つけるなど、生きていくために欠くことのできない感覚の一つだ。ヒトだけ異なっているのか? 私たちにとって、嗅覚とはどのような感覚器官なのだろうか?嗅覚研究の最前線に迫る。
2022/4/9(土) 19:00~19:30、4/10(日) 17:00~17:30、4/11(月) 20:30~21:00、4/12(火) 11:40~12:10、4/16(土) 19:30~20:00、4/17(日) 17:30~18:00
1999年に発見された小惑星リュウグウは、地球に衝突する可能性が高い「潜在的に危険な地球近傍天体」だが、科学的調査の対象としてはうってつけの天体だ。なぜならリュウグウのような炭素質の小惑星が、41億年前〜38億年前の原始地球に大量に降り注ぎ、それによって水や有機物が地球にもたらされたとする説が有力だからだ。水や有機物はまさに生命の誕生に不可欠な物質であり、小惑星を調べることで生命誕生の謎の解明に一歩近づけると期待されているのだ。JAXAの小惑星探査機はやぶさ2が持ち帰ることに成功したリュウグウの石のかけらは、現在6つの初期分析チームによる分析がおこなわれている。番組では、「石の物質分析チーム」と「固体有機物分析チーム」が、筑波の高エネルギー加速器研究機構で進められている実験を取材した。生命の材料となる物質はどこから地球にもたらされたのか?原始太陽系はどのようして作られたのか?大きな謎を解き明かす重要な情報が秘められた小惑星リュウグウ分析のいまに迫る。
2022/4/2(土) 19:00~19:30、4/3(日) 17:00~17:30、4/4(月) 20:30~21:00、4/9(土) 19:30~20:00、4/10(日) 17:30~18:00
基礎生物学に特化した国立研究所である「基礎生物学研究所」では、様々な種類の生き物が研究用として飼育されている。生き物を代表する見本の生物、いわゆる「モデル生物」と言われる生物達だ。生物が見せる数々の生命現象。そのカラクリを紐解くには、このモデル生物は欠かせない存在と研究者達は皆、口を揃える。何故、モデル生物が必要なのか? そして何をもって生物の見本として選ばれているのか? 基礎生物学研究の知られざる側面をモデル生物たちの案内で覗いてみた。
2022/3/26(土) 19:00~19:30、3/27(日) 17:00~17:30、3/28(月) 20:30~21:00、3/29(火) 11:40~12:10、4/2(土) 19:30~20:00、4/3(日) 17:30~18:00
SNSにアップロードされる美男美女の姿。細く美しいくびれや、顎の先まで整ったフェイスライン。膝下からスラッと伸びるパリコレモデルさながらのスタイル。 それらは「加工済み」の画像かも知れない。 今や世界中の人々が“画像処理技術”を用いて写真を加工し、それを共有している。またその技術レベルは極めて高く、現在、目視では判断が難しい領域へと到達した。 では現在、開発・研究段階の画像処理技術はどのような事を可能にするのだろうか?また本物と見紛う加工画像に社会的な問題はないのだろうか? 最先端の画像処理技術と、フェイクを“見破る”ための研究に迫る。
2022/3/19(土) 19:00~19:30、3/20(日) 17:00~17:30、3/26(土) 19:30~20:00、3/27(日) 17:30~18:00
男性と女性。私たちが知る生物の多くは、オスとメスという「性」を持っている。この「性」は生物が存続するために重要な役割を担っているが、実は、まだ多くの謎を秘めているという。そもそも、オスとメスはどのようにして決まるのか?一部の生物に見られる「性転換」の現象とはどういうものか?また、それはどのようなメカニズムで起きるのか?近年注目されている「男性消滅の危機」とは何か?今、そうした謎の解明に向けて様々な研究が進められている。そんな研究の一端を取材し、オスとメスを巡るミステリーの世界に迫る。
2022/3/12(土) 19:00~19:30、3/13(日) 17:00~17:30、3/14(月) 20:30~21:00、3/19(土) 19:30~20:00、3/20(日) 17:30~18:00
私たちの宇宙は、数千億もの恒星の集団である銀河や、その銀河がさらに集合する銀河団、そしてその銀河団が連なり大規模構造を作り出すという階層的な構造をしている。ではこの構造はどのように生まれ進化してきたのだろうか?そうした宇宙進化の謎を解明するため、いま世界最先端の望遠鏡を用いた観測が続けられているが、観測の結果だけでは宇宙の歴史の情報を引き出す事はできないという。そこで注目されるのがコンピュータを用いて宇宙そのものを実験するシミュレーション天文学だ。これはいわばコンピュータの中に模擬宇宙を作る研究。この模擬宇宙と実際に観測された宇宙を比較する事で進化の歴史が見えてくるのだ。しかし、そんなシミュレーション研究で課題となっていたのはコンピュータの計算能力だ。この問題を天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイⅡ」が解決に導き、世界最大規模の模擬宇宙が実現された。そして、このシミュレーションによって宇宙が進化を遂げてきた道筋が詳細に見えてきた。 宇宙はどのように進化したのか?コンピュータでその謎をさぐる最新研究に迫る。
2022/3/5(土) 19:00~19:30、3/6(日) 17:00~17:30、3/7(月) 20:30~21:00、3/12(土) 19:30~20:00、3/13(日) 17:30~18:00
地震の被害を最小限に食い止める方法の一つは、地震発生の前兆現象をキャッチして災害に備えること。すなわち地震を予知することである。これまで”いつ起きるのか”に答える予知現象を検知することは難しいとされてきたが、近年、科学的手法を用いた地震予知が進められている。天気予報ならぬ地震”予報”は可能となるのだろうか?
2022/2/26(土) 19:00~19:30、2/27(日) 17:00~17:30、2/28(月) 20:30~21:00、3/5(土) 19:30~20:00、3/6(日) 17:30~18:00
日本の国土の半分以上を占める森林、そのうち約40%は人工林だ。現在、その大部分は植林されてから約60年が経過し、『木材』として使用するのに適した大きさにまで成長している。しかし、木材の需要は植林された頃より減少しており、人工林の多くの木は使われる時を待っている状態だという。 そのような状態にある日本の木が、ここ数年再び需要の高まりを見せ始めている。その理由のひとつは、木材が世界的に求められる脱炭素に適した材料だと考えられているからだ。木は成長する過程で二酸化炭素を多く吸収するため、十分に成長したものは伐採し、再び植林することが求められているのだ。そこで伐採した木を資源として有効に活用する新たな方法の研究が進んでいる。いま注目される木材活用の最前線を探った。
2022/2/19(土) 19:00~19:30、2/20(日) 17:00~17:30、2/21(月) 20:30~21:00、2/22(火) 11:40~12:10、2/26(土) 19:30~20:00、2/27(日) 17:30~18:00
和食の味を演出する「うま味」。その”新たな味”の発見は、ノーベル賞級と言われるほどに大きなものであり、今では、”umami”として世界的な存在となっている。しかし、うま味が科学的に認知されたのは、実は最近のことである。「うま味」が”umami”へと跳躍していくその歴史と日本人研究者らのドラマと「おいしさ」の謎に迫る。
2022/2/12(土) 19:00~19:30、2/13(日) 17:00~17:30、2/14(月) 20:30~21:00、2/15(火) 11:40~12:10、2/19(土) 19:30~20:00、2/20(日) 17:30~18:00
今、メダカが空前のブーム。その火付け役は改良メダカだ。金魚のように真っ赤なもの、虹色の鱗に覆われているもの、ヒレの長いものなど、その種類は600種を超えると言われている。希少種ともなれば100万円の値がつくことも。手軽に飼育出来ることが人気を後押ししているが、より美しいめだかを作り出す愛好家も多い。中には新種を生み出すブリーダーもいて様々な楽しみ方が魅力となっている。一方メダカは科学の分野でも貴重な存在だ。日本の近代生物学が誕生した時代、メダカを使った研究が盛んに行われていたが、最新の遺伝研究では、性分化・性転換の仕組みがメダカを使って解明されようとしていた。日本人に馴染みが深く、生物の神秘も見せてくれるメダカの世界を覗いてみた。
2022/2/5(土) 19:00~19:30、2/6(日) 17:00~17:30、2/7(月) 20:30~21:00、2/8(火) 11:40~12:10、2/12(土) 19:30~20:00、2/13(日) 17:30~18:00
昭和大学形成外科チームによるマダガスカル共和国での医療支援が始まってから今年で5年目となる。社会インフラが未発達の同国では、医療レベルの水準も低く、日本では治療できる疾患も「不治の病」となる。そんな状況を改善すべく奮闘する医師らの活動を追った。
2022/1/29(土) 19:00~19:30、1/30(日) 17:00~17:30、1/31(月) 20:30~21:00、2/1(火) 11:40~12:10、2/5(土) 19:30~20:00、2/6(日) 17:30~18:00
日本を代表する文化の一つ、オリガミ。日本人ならば、誰もが一度はオリガミを折った経験があるだろうし、多くの人がツルやカブトを折ることができるほどにそれは浸透している。それほど身近な遊びのようなオリガミだが、じつは科学との融合、その技術的ポテンシャルが世界的に注目されるようになっている。
2022/1/22(土) 19:00~19:30、1/23(日) 17:00~17:30、1/24(月) 20:30~21:00、1/25(火) 11:40~12:10、1/29(土) 19:30~20:00、1/30(日) 17:30~18:00
いま、インターネット無しの生活は想像できるだろうか?さらにスマートフォンも無いコミュニケーションは想像できるだろうか?おそらく世代が若くなるほど、スマホから覗きこむネットとSNSの世界は、現実世界とほぼ等価値なものとして渾然一体となっている。むしろスマホと直結した向こう側の世界の方が大事なコミュニティであり、すでに拡張された身体の一部なのかもしれない。covid-19による外出規制により、人と直接会うことが難しくなったことで、私たちはネットを使ったオンラインでのコミュニケーションに頼らざるを得なくなった。そこで主流化しているのが、「選択的な」人間関係だという。ネットを活用して自分にとってコストパフォーマンスの良い人間関係だけを選択していくというものだ。一方、自由度が高くなり、流動性が高まった社会になったにも関わらず人間関係の「同調圧力」が高まっているともいう。同調圧力の強化は特にSNSによってもたらされ、スマホとネット(SNS)は私たちの行動だけでなく、本質的な感性までも変容しつつあるという指摘もある。ネットに常に繋がり、寂しくないはずの私たちだが、いまなぜ不安と孤立を感じているのか?スマホによって人間存在の何が変わってしまったのか?科学的に考える。
2022/1/15(土) 19:00~19:30、1/16(日) 17:00~17:30、1/17(月) 20:30~21:00、1/18(火) 11:40~12:10、1/22(土) 19:30~20:00、1/23(日) 17:30~18:00
いまだ「科学」という言葉すら存在しなかった江戸時代後期の日本。近代西洋科学的な考え方が普及していない社会状況の中で、「重力」「引力」「遠心力」「真空」といった科学用語を翻訳という作業を通じて生み出した人物がいた。「江戸時代、唯一の国際的な科学業績」とも評せられる彼の行跡を探ることで、近代西洋科学がどのようにして日本へもたらされ、日本がどのように受け入れていったのか、その謎に迫る。
2022/1/8(土) 19:00~19:30、1/9(日) 17:00~17:30、1/11(火) 11:40~12:10、20:30~21:00、1/15(土) 19:30~20:00、1/16(日) 17:30~18:00
地震、火山、大雨、強風、日本という国は、あらゆる災害が発生する地球上で最も危険な場所に位置する国である。そんな災害と共に暮すことを運命付けられた、およそ一億二千万人の命を可能な限り多く救うため、今、積極的に研究されているのが「減災」だ。スーパーコンピューターやSNSを用いた減災研究の今と、熱海市で発生した土砂災害のメカニズムに迫ることで、これからの日本列島との付き合い方を考える。
2022/1/1(土) 19:00~19:30、1/2(日) 17:00~17:30、1/4(火) 20:30~21:00、1/8(土) 19:30~20:00、1/9(日) 17:30~18:00
昆虫などを捕食する「食虫植物」。現在この植物は約600種が見つかっており、世界各地で生育している。しかしそれらの生育場所はどこも栄養が乏しい場所ばかり。食虫植物は、そんな場所でもなんとか生き抜いていけるように進化した姿だった。そしてこの食虫植物が虫を捕まえるメカニズムや進化の道筋などは未だに謎が多い。しかし近年、この食虫植物の遺伝子レベルの研究が進み、それらが解き明かされようとしていた。
2021/12/25(土) 19:00~19:30、12/26(日) 17:00~17:30、12/27(月) 20:30~21:00、12/28(火) 11:40~12:10、2022/1/1(土) 19:30~20:00、1/2(日) 17:30~18:00
かつてかわいい動物として外部から日本に持ち込まれた外来種が、いま農作物を荒らす厄介者に変貌を遂げていた。埼玉県ではアライグマが急増し、千葉県では小型のシカであるキョンが生態系を脅かしている。それによる被害は予想以上に深刻だ。外来種が野生化した原因は人間にある。同時にこの問題を解決できるのも人間だけである。今回、複雑な想いを持ちながらもこの問題に真摯に向き合う専門家達の取り組みを追うことで、解決の糸口が見えてきた。外来種対策の最前線に迫る。